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第20回「経営者.マガジン読者の集い」 矢野経済研究所 章 小弘様 ご講演 (読む時間:約7分半) 2015.01.23


去る1月16日に第20回「経営者.マガジン読者の集い」が開催されました。今回は本誌12月号に登場された多彩なゲスト、読者である企業の代表者たちにご参加いただきました。 第一部では矢野経済研究所の章小弘総経理にご講演いただきました。矢野経済研究所で26年の経験を誇り、中国の内と外から発展を分析し続けた専門家です。
講演のテーマは【 実需を重視する2015年の中国経済を読む、日本企業の新たなビジネスチャンスが到来! 】、講演の一部をご紹介します。


■矢野経済研究所 プロフィール


創立56年の市場調査会社。市場調査、ビジネスマッチング、投資相談を展開しています。飲料、食品、医薬品、住宅設備機器、空調機器、携帯電話、物流機器、流通など幅広い分野を取り扱っており、最近は環境分野において日系の技術、設備を中国企業に仲介されています。


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■はじめに


今日は、中国経済が実需に向かっていく転換期にあって、日系企業にどのようなビジネスチャンスがあるのかについてお話させていただきます。


■昨年までの経済状況


まず中国の2014年の経済状況を振り返りたいと思います。
中国では15年から20年近く高度経済成長が続いてきました。特に上海においては不動産、住宅、車、ブランドなどのぜいたく品などの販売が好調でした。


メーカーについて見れば、賃金が悩みの種であるように感じます。賃金は大体10%以上上昇し、原材料も高騰しており、生産コストが全体的に高騰してしまっているため、経営を圧迫しているようです。そのため内陸や海外に工場を移転する企業も増えつつあります。


私の知り合いにローカルのアパレルメーカー社長がおります。このメーカーは中国に現在11工場持っていますが、さらにミャンマーに工場を建てる予定があるそうです。


住宅についていうと、新規着工あるいは新規竣工は厳しい状況にあるようです。先々週、上海のテレビで上海北西部の高級マンションが、竣工を引き延ばしているという事例を紹介していました。


中古住宅の引き合い率も鈍化しています。今朝、上海のラジオで中古住宅の契約戸数が前年と比較して3割以上減ったと報じていました。


小売りでは高級レストランの顧客も減ってきているようです。今までディナーではテーブルが2回転していましたが、今はその3分の1あるいは4分の1しか来客が入っていない状況のようです。


矢野経済研究所がオフィスを置いているビルのオフィスは3割くらいが空き状況だそうです。同じフロアの中にスイスの高級時計メーカーがありますが、その社長によると上海では高級時計が全く売れないといいます。対前年度比でいうと6割減だそうです。そこで購買力の有りそうな内陸の重慶に新店舗を準備しており、また、正月前に内陸の富裕層をスイスに連れていき合計2000万元分購入してもらったそうです。


このように内陸でのニーズはありますが、沿海地区は厳しい状況にあると言えます。


■中国の消費動向-まとめ編-


2014年を振り返ってみると、暗い話が多いように聞こえますが、実際はそうでもないと見ています。なぜかというと、中国ではようやく実需品のニーズが上がってきているからです。私たちも肌で感じていますが、デパートなどでは日本と変わらない様子が見てとれます。


ユニクロを例にとってみましょう。ユニクロの商品を購入している人に聞いてみると手頃という答えが返ってきます。ただ私からすると、日本では1900円のものがこちらでは190元で販売されており、中国のユニクロは高いように感じます。日本では土日セールなどで1000円くらいで買えるので4倍近くこちらでは値が張っています。それでもニーズがあるのは、デザインと実用性が優れているからだと言えます。例えばヒートテックの人気が高いようです。
このように中国人の意識も変わりつつあるようです。


中国の食品の実態を調べる食品安全検査によると、中国人の消費者は食品に対する意識が高まってきているようです。ここから日本の天然水などの食品の人気が高まってくると言えそうです。


住宅についていうと、10年前に買ったマンションのリフォーム時に材質がいいものを使いたいというニーズがあります。例えば煉瓦や大理石で言うと、人体にあまりよくない放射線が出てしまうものもあるそうです。日本の間仕切り等に関する商材が様々な雑誌で紹介されていることもあり、品質のいいものを使いたいという中国人のニーズとあっていくのではと思っています。


マンションについていうと和室や畳部屋のニーズも高まってきています。井草は自然のもので、足で触れると健康にいいということを中国人は知っています。また掘りごたつを作って麻雀をしたいという人も多いようです。
和室等の知識は日本への旅行や雑誌、映画から得ているようです。日本の安心・安全で居心地がよく、機能性がある商品にはニーズがあります。


■中国の消費動向-分析編-


これは中国人の生活レベルが上がってきていることを反映していると言えます。ただ贅沢品を欲しいという状態から、自分はなぜ生きており、自分の生活レベルがどのように変わっていくのかということに関心が移り、生活の質にこだわりをもち始めています。だからこそ海外旅行に遊びに出かけたりするようになっているのです。


日本へは2014年に200万人が訪れています。他のアジアの国に行った中国人旅行者にはもう2度と行きたくないという人もしばしば見受けられますが、日本に行った人は是非もう1度行きたいという人が多いです。なぜかというと、食べ物が美味しく、買い物も楽しいうえ、入店から店を出る時までのサービスが行き届いているからです。


■日系企業のビジネスチャンス


2015年の日本への渡航者の予測は300万人を超えると言われています。ここにはどのようなビジネスチャンスがあるといえるでしょうか。日本に滞在するのは1週間から10日くらいで、短くて3泊4日の滞在でしょう。そのときに日本の生活必需品を使ってもらい、技術、企業を知ってもらいます。


また工場について見ると、中国は賃金の上昇や材料費の高騰により、自動化生産に移行しようという時期にあります。その際どのように管理するか、中国では全くノウハウをもっておらず、ここにもニーズがあると言えます。


PM2.5は別にして環境関連技術では、工場敷地内の廃棄水の処理の仕方についても、2014年の10,11月に地方政府が2015年の3月あるいは5月までに環境レベルをクリアできない工場は生産中止にすると言い渡しています。設備も日本で作ったものをそのまま持ってきているようです。ここにもビジネスチャンスがあると言えるでしょう。


■購入方法の変化


インターネットや通販の発達により消費者の購入の仕方が変わってきています。若者はショッピングモールでは買い物をしません。百貨店やショッピングモールで実物を見て、インターネットで購入しています。これにより企業のショッピングモールに対する見方も変わってきます。


また以前は百貨店やショッピングモールに出店したかったり、ブースを作りたくてもハードルが高く実現できない日系企業が多かったと思います。しかし、先ほど申し上げた通り日本の商品の人気が上がることから状況が変わってくると私は思っています。


ターゲットはもちろん富裕層です。データから見ると、やはり地域は上海や重慶がキーになる地域と言えそうです。


■最後に</p>


中国のマーケットは巨大です。上海だけでも3000万人を超えています。
ビジネスチャンスはたくさんありますし、日本商品は必ず売れると思っています。


その際私共が少しでもお手伝いできたらと思います。


ご清聴ありがとうございました。


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