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起業家の風景【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】

勝てるチームを作るには 〜ラグビーワールドカップからの教訓〜【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約4分)

    • 9月19日、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の初戦で、日本が南アフリカを破り、世界中を驚かせた。BBCはこの勝利を「奇跡」「爆弾」「ラグビー史上最大の番狂わせ」と呼んだ。誰もが日本の「勇敢なる桜の選手たち」のスキルと精神を称賛した。


      騒ぎは当然だ。なぜなら南アフリカは、過去2回ワールドチャンピオンに輝いており、ラグビーワールドカップで負けたことは3回しかなかったのだから。一方の日本は、ここ21年間、ワールドカップで1度も勝ったことがなかった。


      僕は、日本チームがこのような大勝利を収められた理由は4つあると考えている。


      1. グローバルなチーム


      日本チームには、多様な国籍を持つ外国人選手が6人いた。これは、全体の40%である。


      2. 世界クラスのリーダー


      日本のコーチであるエディー・ジョーンズは、オーストラリア人である。彼は2001年から2005年までオーストラリア代表のコーチを務めたのち、日本(クラブレベルで)と南アフリカ(アシスタントコーチとして)の両方で働いている。そして2012年、日本代表ヘッドコーチに就任した。また、チームキャプテンのマイケル・リーチは、フィジー系ニュージーランド人である(彼は2013年に日本に帰化している)。


      3. 多様なスキル


      日本は昔から、モール(即席のスクラム)が強く、スピードも抜群だ。そこに外国人選手を加えたことで、かつての日本が弱かったパワーが強化された。もともと日本が持っていた強みと外国から輸入した新しい強みを組み合わせることで、チームの戦術の幅が大きく広がった。


      4. 国際試合の経験


      かつての日本代表は、練習の大半を日本で行っていた。しかし、アジア5カ国対抗やパシフィック・ネーションズカップなどの国際大会に積極的に出場するようになってからは、定期的に世界トップレベルの大会に出ることに慣れている。


      ……ところでこの話、ビジネスの世界およびLinkedInと、何の関係があるのだろうか。


      日本の近代化が急速に進んだ19世紀後半、政府が掲げていたスローガンのひとつに、和魂洋才がある。これは、「日本の精神と西洋のノウハウの融合」を意味する。


      このフレーズは、アップデートが必要だと僕は思う。ラグビー日本代表が成長したのは、日本の精神と西洋(外国)のノウハウを融合したことだけが理由ではない。外国のリーダーおよびマンパワーを導入したこと、そして積極的に国際試合での経験を積んだこともその理由だと考えられるからだ。


      ラグビー日本代表を躍進させたこれらの変化は、日本企業、さらには日本社会全体で今まさに起こっていることではないだろうか。


      たとえば、外国のマンパワーである。日本は移民を受け入れないことで悪名高いが、それでも外国人が、特に深刻な移民のための議論を必要とせずに、どんどん国内に流入している。僕が経営しているビジネススクールがいい例だ。スクールの英語および日本語のMBAクラスには、40カ国以上の学生が通っている。また、スクールの職員は、9カ国から来ている。最近、東京にある有名な建築家のオフィスを訪れたのだが、その従業員の3分の1は外国人だった。ラグビー日本代表の40%には満たないが、かなり近い数字である。日本企業はグローバルなマンパワーを積極的に取り入れることで、多様なスキルを手にしているのだ。


      外国人リーダーも増えている。日産自動車の運転席には、21世紀の初めから、V字回復の伝説を持つカルロス・ゴーン氏が座っている。最近では2015年4月に、日本最大の製薬会社である武田薬品工業のCEOに、フランス人のクリストフ・ウェバー氏が就任している。


      日本のビジネスパーソンは、国際的な戦場でビジネススキルを磨く必要性を認識しつつある。僕の会社には、ビジネススクールのほかに、ベンチャーキャピタル部門がある。そのため、日本で最もホットな新しい会社を、間近で見ることができる。そこで気がついたのだが、香港やシンガポール(大中華圏およびASEANを見据えて)、サンフランシスコ(シリコンバレーの近くにいるため)など、あえて拠点を日本国外に置く若きCEOが増えている。日本のビジネスリーダーたちは、グローバルな競争力を高められる唯一の舞台は、地球であることを知っているのだ。


      つまり、上記の内容は、ラグビー日本代表に限ったことではないと言える。


      実に多くの日本の組織——スタートアップから大企業、クリエイティブスタジオからビジネススクールまで——が、組織力を高め、世界で勝利を収めるために、グローバルなリーダーおよびマンパワー、さらにはグローバルなマインドセットの導入に力を注いでいる。


      だから僕は、スポーツに次いで日本において「奇跡」や「破壊的創造」が起きるのは、ビジネスの世界だと期待している。


      (訳:堀込泰三)

       

      ※この記事は、2015年10月9日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。

       
      ※この記事は2015年10月22日に堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

    2015.10.23

    感動するパネル討議の作り方【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約7分)

    • ビジネススクール経営の一環として、多数のカンファレンスを開催している。東京のメインキャンパスで丸一日でやることもあれば、東京から遠く離れたエキゾチックな町で3日連続で実施することもある。ビジネスに特化することもあるが、多くの場合、もっと広い話題を取り上げている。国際関係、安全保障、政治、経済、文化のほか、スポーツなどを話題にすることもある。
         
      成功の秘訣は、刺激的なディスカッションで聴衆を魅了し、没頭させること。以下に、そのためのシンプルなルールを紹介しよう。


      1. セッションテーマ:タイムリーな話題、一流のスピーカー
         
      当然だが、そのカンファレンスにとってタイムリーかつ直結するテーマを選ぶ必要がある。ここはアジアだから、南シナ海 – 中国が精力的に軍事目的の人工島を作っている – の安全保障のような話題が好例だ。世界的な視点では、世界中の人々に脅威を与えている非国家組織(ISISなど)や、ユーロ圏から離脱することで世界経済を混乱に陥れるかもしれないギリシャを話題にしてもいいだろう。
        
      単にタイムリーなだけでは不十分だ。一流のスピーカーに登壇してもらう必要がある。スピーカーのレベルで妥協するぐらいなら、そのトピック自体を無くした方がいいというのが、僕の厳格なルールだ。

       

       

      2. オリジナリティが最優先:他人と違う意見こそ愛される
        
      僕が世界経済フォーラムのダボス会議に参加するようになって、10年以上になる。何度も参加するうちに、人気を集めるスピーカーはいつも、多くの人と異なる意見を持つ人であることに気がついた。直感に反するので最初は信じられないが、いつの間にか引き込まれてしまうのだ!

       

      ダボス会議の常連スピーカーであるウェブ起業家の伊藤穣一氏は、これが非常にうまい。彼自身が生きるパラドックスを語っているようなものなのだ。タフツ大学中退の伊藤氏が、MIT(マサチューセッツ工科大学)でメディアラボの所長になった。そんな彼の口から、オリジナルで刺激的なコンセプトが出てくるのは当然と言えば当然だ。
       
      例えば、伊藤氏が提唱している「B.I.」「A.I.」というコンセプトがある。「Before Internet」(インターネット登場前)と「After Internet」(登場後)を意味するこの言葉は、彼にとっては「B.C.」(紀元前)「A.C.」(紀元後)のようなものだ。また、「antidisciplinary」(脱専門的)と「interdisciplinary」(学際的)の違いも面白い。脱専門的とは、従来の学界的な意味での専門分野の区分けにとらわれない、型破りでハイリスクな課題解決アプローチを意味する。
       
      無難で、ありふれた意見を聞きたくてカンファレンスに参加する人はいない。大胆で刺激的な、新しいアイデアが求められているのだ。だからスピーカーには、聴衆をハッとさせ、魅了する力がなければならない。
       
       
      3. 多様性こそ人生のスパイス:スピーカーをキュレートせよ
       
      これまで参加したパネルディスカッションのうち、特に素晴らしかったものの1つが、2005年のダボスで行われたものだ。テーマはアフリカ。パネリストはビル・クリントン、ビル・ゲイツ、タボ・ムベキ(当時の南アフリカ大統領)、トニー・ブレア、ボノ、オルシェグン・オバサンジョ(当時のナイジェリア大統領)の6人だった。
       
      確かにパワフルな男性ばかりだが(ダボスはここ数年、ジェンダーのバランスにも積極的になっている)、民族、職業、世代、ライフストーリーなどは、面白いほどに多様だ。特にボノが、「議論のトーン」が気に入らないという理由で話を中断し、不満を述べていたのを鮮明に覚えている。彼は、グループ内で唯一のミュージシャン/活動家であり、異色の存在だった。
       
      議論を活発にするには、異なるバックグラウンドや視点を持つ人たちを集めるのが一番だ。僕は、「思想家」と「実践者」を混ぜることを心掛けている。例えば、学者と実業家といった具合だ。そうすることで、すべての議論がリアルワールドに根差したものになるのだ。
       
      スターの力でダボスと張り合うのは難しいかもしれないが、イベントを主催するなら著名人を何人か呼ぶのはいいことだ。著名人はイベントの吸引力を高め、他の素晴らしいスピーカーを 惹きつけることができる。

       

        
      4. モデレーターは本当に重要:勢いを弱めるな
       
      優秀なモデレーターとは、優秀な映画編集者のようなものだ。カメラの前に立つスターではないが、スピーカーの間に割って入る決断が、セッションのペースやエネルギー、ひいては成否を左右する。優秀なモデレーターにはさらに、難しい質問を投げかける度胸と、パネリストが言葉を濁して逃げないように食い下がる粘り強さも必要だ。
       
      僕はいつも、特に重要なセッションのモデレーターは、元BBCワールドテレビのジャーナリスト、ニック・ゴーイングに頼んでいる。ニックは、手短な説明をしてディスカッションを進行し、すべてのスピーカー(重要度にかかわらず)を話題から脱線させず、質疑応答では聴衆を巻き込むことに、たぐいまれなる才能を発揮する。その進行は、お見事としかいいようがない。
       
       
      5. 洞察は意外な場所に隠れている:アイデアを多方面から攻めよ
       
      カンファレンスで、どのセッションが最も重要な洞察をもたらすかは、やってみなければわからない。そこで僕は、メインテーマを多様な角度 – 文化、政治、技術、経済など – から攻めることで、その可能性を高めるようにしている。
       
      例えば、震災後の日本経済復興をテーマにしたカンファレンスでは、標準的で「真面目な」話題 – 金融政策、フクシマ後のエネルギー問題など – だけでなく、日本のストリートファッションやスタートアップシーンなどの「軽い」話題も取り上げた。これら2つのセッションは、日本経済を立て直さなければならない若者の回復力、クリエイティビティ、ポジティブシンキングについて、印象的な洞察をもたらした。どこからグッドアイデアが生まれるかはわからない。だから、手あたり次第にやってみればいい。
        
       
      6. できるだけ身近に:聴衆との距離をなくせ
        
      ローリングストーンズの演奏を見るならどこがいいだろう。小さなクラブ?それとも5万人収容のスタジアム?これに議論の余地はないだろう。小さなクラブの方が楽しいに決まっている。それは、カンファレンスでも同じだ。スピーカーと聴衆の間には、リラックスした親密な空気がある方が、良い結果につながる。
       
      そのためにも、パネリストの演壇は30cm程度と低めに設定し、座席はそれを取り囲む三日月状に設置している。聴衆にはなるべく前の席に座ってもらえるよう、スタッフが声をかけている。そうすることで、スピーカーと聴衆の間で、ダイレクトなエネルギー交換が生まれるのだ。
       
      以上が、カンファレンスで成功するセッションを作る、僕なりのルールだ。
       
      ほかに考慮すべきことがあったら教えてほしい。僕はいつも、フロアからのフィードバックを歓迎している。
       
      (訳:堀込泰三)

       

      ※この記事は、2015年8月10日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。

       
      ※この記事は2015年8月24日に堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

    2015.08.25

    感動の瞬間を作る6つのテクニック (読む時間:約7分)

    • ビジネススクールとベンチャーキャピタルの経営の一環として、たくさんの会議やイベントを主催している。投資家会議のような小ぶりでかなり親密なものから、数百人が出席する大型カンファレンスまで、内容は実に様々だ。規模の大小に関わらず、イベント開催で最も重要なことは、驚きと喜びである。真の感動の瞬間を創り出さなければ、出席者はイベントに没頭できず、翌年また来ようという気にはならないだろう。
        
      だから僕は、様々なレベルで人々を魅了するイベントを作ろうと努力している。参加者の知性はもちろん、あらゆる感覚を刺激しようと考えているのだ。
       
      以下に、僕が考えるアプローチ「感動の創り方」を紹介しよう。
       
      1. 最高のロケーションとは?:いつもと違う場所を
       
      可能なら、カンファレンスやイベントは社外で開催するのがベストだ。なぜなら、日常の環境から人々を連れ出すことで、疲れ果てた旧来の思考パターンから抜け出すことができるから。
       
      このアプローチは、極端な方がいい。G1サミットでは、沖縄八重山の3つの小さな離島でカンファレンスを開催したことがある。なんと、イベント会場間を移動するには、船に乗らなければならないのだ!
       
      今年の10月には、このコンセプトをさらに追求し、瀬戸内海をめぐるクルーズ船内で、数日間におよぶカンファレンスを開催予定だ。閉会式は、宮島の美しき世界遺産、厳島神社で行う。これほどに、日常の職場環境から離れることはできないだろう。まさに感動である。
        
      2. 第一印象が大事:外見を選んで
       
      オスカー・ワイルドは、「外見で判断しないのは、浅はかな人だけである」と言ったことで有名だ。スピーカーが登壇するときには、視覚的なサプライズ要素を用意することで、聴衆の心をつかむことができる。
       
      東アジアの安全保障 – 南シナ海で力を誇示している中国に関するホットな話題 – について議論するカンファレンスを開催したとき、スピーカーの1人に、米海軍の大将がいた。彼は、まばゆいばかりの白い制服、帽子、勲章を身にまとっていたため、話し始める前から、会場には期待感が高まっていた(もちろん、話の内容も素晴らしいものだった)。僕はときどき、自社のイベントに袴を着て参加することがある。これは、「今日は特別」というメッセージを込めた、視覚的表現なのだ。
       
      3. イライラをなくせ:円滑な運営を
       
      Facebookの創設者、マーク・ザッカーバーグは、いつも同じグレーのTシャツを着ていることで知られている。これは、彼の意図的な選択だ。つまり、つまり、何を着るかというザッカーバーグにとっては取るに足らない問題に、彼の豊富(ながら有限)な知力をムダに使いたくないのである。もっと大きなビジネスの問題のために、心の準備をしておきたいのだろう。
       
      これと同じで、僕のカンファレンスの出席者には、会場や開始時間などを気にして、その知性や感情をムダにしてほしくない。そこで、それらの混乱をあらかじめ避けるため、詳細かつ見やすいプログラムを印刷し、会場案内のスタッフを注意深く配置し、イベント開始時間には劇場のように大きなベルを鳴らしている。そして何よりも、すべてを時間通りに進め、どのスピーカーも割り当てられた時間を超えて話すこと(これがカンファレンス最大のイライラの源である)がないように心がけている。
       
      4. 知恵はカロリーを消費する:脳に栄養を
       
      日本はグルメな国であると同時に、おもてなしを重視している。どんな社交イベントでも、おいしい食事は重要であり、これはカンファレンスも例外ではない。丸1日カンファレンスに出席するには、かなりの集中力を要する。そのため、スピーカーも出席者もたくさんのカロリーをとって、脳を動かし続けなければならない。
       
      だったら、ケータリングを感動の機会にしてみてはどうだろう。先日、僕の経営するベンチャーキャピタルで投資家会議を開催したときは、築地から新鮮な寿司と、日本酒「獺祭」を取り寄せた。獺祭は、先だって日本の安倍首相がホワイトハウスを訪問した際、オバマ大統領が首相に振る舞った酒である。それほど高くはないが、入手は非常に難しい。このように、特別なものを提供することも、出席者に「驚きと喜び」を提供する1つの方法である。
       
      5. 雰囲気を和らげる:軽い雰囲気がエネルギーを生む
       
      会期が1日のカンファレンスは、1時間半のセッションを4、5回行うことが多い。1日中気持ちを集中させるのは困難だ。そこで、出席者のバーンアウトを避けるため、ランチタイムのエンターテイメントとして、楽しくて少し突飛なイベントを開催するようにしている。
       
      ある時は落語家を呼び、日本の伝統芸能である落語を英語でしゃべってもらった。またある時は、ライセンス会社のサンリオから、ハーバード卒の若い幹部を呼び、ハローキティ関連商品の海外販売を広告費に1銭もかけずに急進させた方法について語ってもらった。
       
      会期が複数日にわたるカンファレンスの最終日は、必ずパーティで締めくくる。ときには、コスプレパーティにすることもある。出席者はマンガやアニメのキャラクターに扮して登場するのだ。
       
      6. 自分に正直に:ラフな格好で意見をはっきり
       
      日本には独自のサラリーマン文化があり、カンファレンスのドレスコードはフォーマルなものが多い。どこを見てもダークなスーツ!時にはフォーマルな服装が必要であることも分かるが、ドレスコードをカジュアルにすることで、人と人の間の壁を壊し、オープンでフランクな議論が促進されるというのが僕の考えだ。それは、感動的な見識をもたらしてくれるだろう。
       
      以上が、僕なりに試行錯誤して編み出した、感動を生み出す6つのテクニックだ。
       
      これを読んだあなたは思うかもしれない。「で、これは私と何の関係が?私はカンファレンスを主催する仕事をしているわけではないから、関係ない」と。
       
      だが実は、これら6つのテクニックは、あらゆるリーダーに関係することである。
        
      リーダーの多くは、自社商品やサービスを紹介するため、セミナー、ウェビナー、プレゼンテーションを主催する必要がある。さらに、オピニオンリーダーに注目され、思想的リーダーと見なされ、業界で自社の知名度を高め、オンラインで注目されることも必要だろう。
       
      これらの目標を達成するには、感動の瞬間を生み出すのがベストだ。
       
      この記事では、僕なりの「感動の創り方」のアイデアを紹介した。ぜひ、あなたのテクニックも聞かせてほしい。結局のところ、感動の瞬間を創るビジネスをしている人は誰でも、新しいアイデアに対してオープンでなければならないのだから。

        
      (訳:堀込泰三)




      ※この記事は、2015年7月23日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2015年8月4日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

       

    2015.08.04

    会議は楽しくないとね~ミーティングウェイ5カ条 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約7分)


    • 僕のキャリアは、日本の「ビッグ5」に入る貿易会社でスタートした。そこでの仕事は好きだったが、1つだけ嫌いなものがあった。それが、会議だ。


      そこでの会議は、暗黙のルールに支配されていた。発言権を持つのは、ヒエラルキーの上層にいる年輩男性のみ。残りのメンバーは―まるでビクトリア時代の子どものように―「しゃべれと言われたときしかしゃべれない」運命だったのだ。自ら口を開けばひんしゅくを買い、リスクを呼び込むだけだった。


      それに、たとえ若者が意を決して発言しても、何かが変わることはほとんどない。なぜなら会議の結論は、あらかじめ主要な出席者の間で決められているからだ。(この慣行は「根回し」と呼ばれる。もともと園芸に使われる言葉で、木の移植前に根の周りをあらかじめ掘っておくことを意味する)


      いずれにせよ、僕の仕事人生の最初の数年に参加した会議のほとんどが、中身のない形式的な儀式に過ぎなかった。クリエイティブな議論は推奨されず、抑え込まれていた。


      当時の僕は、もっとうまい方法はないものかと考え続けていた。会議とは、単なる情報交換の場ではなく、他者との対話を通じて学びとモチベーションを得られる場であるべきだ。「優れた」会議とは、自社の根本にある価値観を再確認させてくれるような、ポジティブなロールモデルや行動に触れられる機会でなければならない。


      だからこそ、米国から戻った僕は、起業にあたって、意識的に日本の伝統とは反対のことをすると決めた。年功序列や男尊女卑、ゴム印などの古い慣行を廃すのだと。


      さらに、自社の会議を学びとモチベーションの場にするために、「ミーティング・ウェイ」を明文化した。これは5つのシンプルなガイドラインで、全関係者にとって会議がポジティブな体験になることを目指すものである。


      1. 議題の告知とオンタイムのスタート


      ・主催者は、必ず48ミーティングの時間を予め確認する時間前に参加者に議題と目的を告知する。 ・会議は、必ずオンタイムにスタートする。


      2. 会議の目的と時間を明確に


      ・主催者は、まずミーティングの目的を確認する。「今日のミーティングの目的は、」で始める。 ・ミーティングの時間を予め確認する(どんなに長くても1時間を目安にする。平均30分程度がベストである)。「最大でも○○時には終わらせましょう」。


      3. 建設的かつ集中的な意見交換を


      ・異質な意見やクリエイティブな意見を即座に否定せず、一意見として尊重する。聞きたいのは、議題から外れない範囲で、最大限に幅広い意見である。 ・感情的な発言、合理的ではない発言、必要以上に冗長な発言は慎む。


      4. 異質な意見を受け入れながらも決まったらコミットする


      ・決定事項に賛同しなくとも、一度決まったら全員でコミットして、行動する。(これは、ヒューレットパッカードから拝借したアイデアだ)


      5. 決定事項は速やかに関係者に告知する


      ・原則 24 時間以内に EMAIL で会議レポートを送付する。
      ・レポートは不参加者にも送り、異議を唱える場を確保する。
      ・意思決定に不服がある場合には、会議の再招集を要請し、場合によっては決定を覆すことができる。
      ・この「抗議権」は、意思決定プロセスのどの部分にも強制がないことを確保している。


      この5つの原則のおかげで、当社の会議は効果的・効率的・オンタイムでありながら、民主主義・透明性・完全なる信頼性を保っている。


      (組織の長として追記しておきたい。僕自身は、会議中はできるだけ口を慎むようにしている。そうすることで、全員に積極的に発言してほしいからだ。このリーダーシップ哲学については、「最高のリーダーの条件・・・それは何もしないこと」という記事で書いたので参考にしてほしい)


      当社は今年、社員のフィードバックをベースに企業を評価するウェブサイト「VORKERS」の調査で、「社員の士気ランキング」第1位を記録した。 http://www.vorkers.com/award/2015/ranking.php?c=8


      建設的な枠組みの中で全員に発言権を与えているという事実が、選出の主な理由だったのだと思う。


      そう、信じられないかもしれないが、会議は社員をうんざりさせるのではなく、モチベーションを高めることができる。退屈ではなく、楽しくすることができるのだ。


      あなたの職場ではどうだろう?異質なアイデアを口にしたり、欠席した会議の決定事項に異議を唱えることができるだろうか?会議に出席することで、エネルギーとモチベーションが高まるだろうか―それとも、生きる気力を失うだけなのか?


      ぜひ、意見を聞かせてほしい。


      (訳:堀込泰三)




      ※この記事は、2015年5月21日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2015年5月28日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.05.28

    ダボス会議2015~3つの収穫 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約7分)


    • スイスのダボスで開催される世界経済フォーラム(通称ダボス会議)に毎年、参加させてもらっている。まさに今、世界が直面している大きな問題について知識を得て、考えを深めるのに最高の場所だ。


      今年参加してみて、僕は3つの新たな変化を実感した。テクノロジー業界、世界秩序に対する脅威の質の変化、そして、体制への信頼全般の失墜がそのテーマである。


      1. 守勢に回るテクノロジー業界


      大手テクノロジー企業のリーダーがダボス会議でヒーロー扱いを受けた時期もあった。しかし、それは過去の話だ。彼らはもはや、明るい未来を代表する顔とはみなされていない。今年、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ氏やセールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ氏、ヤフーのマリッサ・メイヤー氏、マイクロソフトのサトヤ・ナデラ氏といったシリコンバレーのスターたちは、テクノロジー業界に対する世間の印象が悪化する中で軒並み厳しい質問を浴びせられ、自己弁護することを余儀なくされた。


      つい最近まで盤石だと思われてきた企業が、突然、迷走を始めている。大きなパワーシフトが起こっている。テクノロジー企業は、誰もが反感を覚えるビッグブラザー(世界規模の監視機関の意)と見なされるようになりつつある。


      なぜ、このような急激な変化が起こったのだろうか。


      原因は山ほどある。小さなところでは、アプリベースのタクシー配車サービスを手がけるウーバーのトラビス・カラニックCEOの横暴さ。あるいは、ユーザーの娘の死を、友人とシェアすべき良い思い出として取り上げたフェイスブックの「今年のまとめ」機能の無神経ぶり。大きなところでは、アップルなどによる極端な節税行為や、プライバシーの問題(データの収集・利用、忘れられる権利など)。極めつけは、ソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃のような不正行為や、テロリストのプロパガンダやリクルーティングを目的としたインターネットの利用がある。


      ダボス会議では、インターネットのIPアドレスやドメイン名の割り当てを管理する非営利法人ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers:アイキャン)のファディ・チェハデ社長兼CEOが、2015年9月に始まる国連総会ではインターネットと社会の関係が主要な議題になると指摘した。「業界が自主規制に乗り出さなければ、世界中の政府が規制や制限を始める可能性が高い」と警鐘を鳴らす。


      テクノロジー企業は、莫大な利益、肥大した政治的影響力、特定ニッチ市場の世界的な支配により、パワーを蓄積し続けている。例えば、ジェフ・ベゾスがワシントン・ポスト紙を個人で買収した。これは、テクノロジー企業がその膨大な財源に物を言わせて、いかに公共の領域に侵入してきているかを示す分かりやすい例だ。


      テクノロジー企業の傲慢さが、世論を「奴らを制限せよ」という方向に向かわせたのである。だが、テクノロジー企業を規制することは容易ではない。サーバーはどこにでも移動できる。アイルランドのような規制の緩い国にペーパーカンパニーを設立して課税を回避することもできる。ロビー活動によって政治を牛耳ることも可能だ(オンライン上の著作権侵害行為を防止する法案の可決に向けたハリウッドの取り組みを、シリコンバレーがどうやって潰したかを見ればそれが分かる)。


      これらの問題が今後どのように展開するかは神のみぞ知るところだが、ダボス会議で分かったのは、テクノロジー企業が「スター」としてもてはやされる時代は完全に終わったということだ。テクノロジー企業は、新たなエスタブリッシュメントとなった。今後は自らの利益だけでなく、他のステークホルダーの利益にも配慮し、「適切に」振る舞うことを期待されるようになるだろう。テクノロジー企業は、政府、個人ユーザー、その他の企業のニーズや要求と、自らの利益とのバランスを取る必要が出てくる。ただし、それは容易なことではない。


      2. 形のない「得体の知れない」脅威


      かつて、世界秩序に対する脅威は、はっきりと定義することのできる特定の主体――リビアやイラン、イラクのような国家――によってもたらされた。それが今や、僕たちが直面している大きな脅威はいずれも非国家主体、すなわち「得体の知れない」存在によってもたらされている。


      これらの脅威は、あいまいで定義しにくい。絶えず進化し、形を変える。特定したり理解したりするのが困難で、倫理観や国境といった従来の制約が通用しない。


      得体の知れない存在は、さまざまな形を取る。例えば、中東のイスラム国(ISIL)やアフリカのボコ・ハラムのような場当たり的な多国籍集団。国境を自由に越えるエボラウイルスのような病気や、気候変動のような環境問題。さらには、攻撃の起点を秘匿しながら莫大な損害を与えることのできるサイバーテロのようなステルス手法。


      このような複雑で得体の知れない脅威に対処するのは、厄介で煩わしい。だが、関わろうとしないのはもっと危険だ。僕はダボス会議で、イスラム国(ISIL)への取り組みをテーマにしたウィルソン・センター主催のセッションに参加した。そこでは、欧州とアラブによる連合軍を米国が指揮する形で協調体制を構築することが、ISILの脅威に対処する唯一の方法であるというコンセンサスが生まれた。そのような同盟ベースの柔軟なアプローチは、現代のあらゆる「得体の知れない」脅威に取り組むのに適したアプローチだと僕は考えている。国境を越える複雑な脅威に対しては、国境をものともしない精緻な解決策が必要なのだ。


      3. 消失した信頼


      3つ目のトレンドは、最初の2つに比べて抽象的だが、より深刻である。それは、社会の様々なところで「信頼消失」という現象が起きていることである。


      政府は、問題を解決する能力がないために信頼を失った。民間部門、とりわけ銀行業界は、相次ぐ不祥事のせいで信頼を失った。市場は、不平等を拡大させている責任を問われて信頼を失った。メディアは、真実を伝えていないと断じられて信頼を失った。米NBCの著名キャスター、ブライアン・ ウィリアムズ氏が、イラク取材中に乗っていた米軍ヘリコプターが砲撃され被弾したという嘘がバレたことや、朝日新聞が従軍慰安婦の強制連行に関する自らの報道を撤回したことを思い出してほしい。テクノロジー部門は、租税回避やプライバシー侵害問題が原因で信頼を失った。


      では、これからは何を信頼すればいいのだろうか。


      世界最大の独立系PR企業であるエデルマンがダボス会議で企画したセッションでは、様々な代案が提起された。NGOも候補の1つとして挙がったが、問題解決能力と規模拡張力の点で限界がある。元オーストラリア首相のケビン・ラッド氏は、「政府はいずれ信頼を取り戻して再起するはずだ」と述べたが、この意見に賛成する声は少なかった。


      最終的なコンセンサスはこうだ。多数の「得体の知れない」脅威に対峙しなければならない複雑で「フラット」な世界では、誰も単独では問題を解決することができない。世間一般が誰も信頼できなくなるのは当然である。


      今後、グローバルな問題に取り組む最善の――おそらくは唯一の――方法は、マルチステークホルダー・アプローチを採用することだろう。全員が団結して問題について話し合い、解決策を考案し、それを共同で実施するのである。


      政府を含めて、そのような取り組みに関与するステークホルダーの各リーダーが肝に命ずべきことは、極めて透明性が高くて、積極的なコミュニケーションである。どうしようとしているのか、なぜそうしようとしているのかをしっかりと説明することを積み重ねることでしか、人々の信頼を取り戻すことはできない。


      これは、まさに世界経済フォーラムのダボス会議で実践されていることである。


      2015年のダボス会議で僕が得た収穫を要約するには、ハリウッド映画に例えるのが最も分かりやすい。たいていの物語では、スーパーヒーローは1人では太刀打ちできないような、強大で邪悪な敵との戦いに直面する。そういう時は、何人かのスーパーヒーローが力を合わせて戦うのだ。「アベンジャーズ」や「ジャスティスリーグ」のように。


      僕たちの場合も同じだ。今僕たちが直面している重大な問題――力を持ちすぎたテクノロジー業界、国境を超えた「得体の知れない」安全保障上の脅威、信頼の崩壊――に対処するためには、世界中の「正義の味方」が力を合わせ、世界のために戦わなければならない。皆でスーパーヒーローを応援しようではないか。




      ※この記事は、2015年3月26日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2015年4月16日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.04.17

    写真で振り返るG1サミット2015~その3)3日目の風景 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約6分)


    • <DAY 3 2015年3月22日(日)> G1サミット2015 3日目。朝8時からセッションが始まっている。第13部分科会「復興 ピンチをチャンスに変える思想と行動~持続可能な地方創生モデルを東北から~」。パネリストは、河北新報社の一力雅彦さん、GRAの岩佐大輝さん、衆議院議員の階猛さん、ロート製薬の山田邦雄さん、オイシックスの高島宏平さん。


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      第13部分科会「世界No.1を目指すベンチャーの戦略とは」。パネリストは、ワークスアプリケーションズの牧野正幸さん、LINEの森川亮さん、産業革新機構の朝倉陽保さん。モデレータは、仮屋薗聡一さん。


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      第13部分科会「2020年NexTOKYO~東京のグランドデザインを考える~」。パネリストは、森ビルの森浩生さん、カフェカンパニーの楠本修二郎さん、ハーバード大学教授の森俊子さん。モデレータは、A.T.カーニーの梅澤高明さん。


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      第13部分科会「スポーツ文化ダボス会議に向けたワークショップ~スポーツ・文化芸術のプラットフォームを目指して~」。登壇者は、下村博文大臣、土屋聡さん。コントリビューターは、藤沢久美さん。朝からいい感じです。


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      最後の第14部分科会「社会保障改革」。登壇者は、塩崎恭久厚生労働大臣。モデレータは、高野真さん。


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      第14部分科会「クールジャパンの次の一手~美意識を育み、発信する~」。登壇者は、華道家元池坊次期家元の池坊由紀さん、旭酒造の桜井博志さん、建築家の藤本壮介さん。モデレータは平将明さん。


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      第14部分科会「ロボットが変える未来」。スピーカーは、CYBERDYNE社CEOの山海嘉之さん。モデレータは小澤隆生さん。


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      第14部分科会「世界の新たなパワーバランスと安全保障政策」。パネリストは、小野寺五典さん、東京財団の渡部恒雄さん。モデレータは神保謙さん。


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      G1サミットと同時並行的に開催されているのが、子供向けプログラムの「G1Junior」だ。藤原和博さんが登壇中。


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      第15部全体会 ランチ・ワークショップ「100の行動から始まる静かな革命(議論編)」。テーマごとにテーブルに分かれて徹底的に議論します。


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      第16部全体会「100の行動から始まる静かな革命(行動編)」。壇上のコメンテーターは、秋山咲恵さん、翁百合さん、神保謙さん、世耕弘成さん、御立尚資さん、柳川範之さん。僕がモデレータを務めました。


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      各テーブルごとに議論した行動計画を発表してもらい、どんどん議論を進めていきます。


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      そして、クロージングセッション。第7回G1サミットが閉幕しました。テーマは「100の行動で始まる静かな革命~東北で考える新たな日本~」でした。100の行動がG1メンバーのコミットメントとなり、日本の「静かな革命」が実行されていきます。日本の未来は明るい!いや、みんなで明るいものにしていきましょう(^^)/


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      最後になりましたが、最高のおもてなしをいただいた佐勘の皆様、ありがとうございました。そして、運営・舞台裏で頑張ってくれたスタッフのみんなに感謝!


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      G1サミットの動画は、オフレコセッション以外は、全て後日公開します。僕も、全てのセッションの動画を視る予定です。みんなで、どんどん学んでいきましょう(^^)/


      2015年3月31日 自宅にてツイッターと写真をもとにコラムにまとめました 堀義人


      追記)御参加の方に以下のお礼メールを送付しました。御参考まで


      親愛なる友人の皆さまへ


      「100の行動ぉ、G1♪」


      という「卒業」の替え歌のフレーズが、頭の中を何度もぐるぐる回っています。千日回峰行の修行を経て辿り着くシンプルな哲学。iPS細胞、ロボット、人工知能が創りだす日本・人類の未来。そして、「100の行動から始まる静かな革命」。


      2009年に仲間と共に立ち上げたG1サミット。7年経って、ようやくここまで来れたという思いを新たにしています。G1サミットは、出会い、学びや議論の場であると同時に、ひとつの「運動体」となりつつあることを感じています。


      第7回目となるG1サミットを昨日、興奮と熱気の内に閉幕することができました。ご多用の中、仙台・秋保温泉にお越しいただきましたことに、改めて深く御礼申し上げます。


      クロージングセッションでも申し上げましたが、僕は、「世代の責任」ということを強く意識しています。戦後70年間、先送りされてきた数々の問題、莫大な借金を、子どもたちの世代に押しつけることなく、僕らが少しでも日本を良くして、より良い国にしていきたい。その思いを深めています。


      そのために必要なことは、日本のビジョンとなる「100の行動」であり、日本のリーダーたるG1仲間であり、試練に立ち向かう「行動する力」であると思います。ビジョン、リーダー、そして「行動する力」があれば「静かな革命」は必ず実現すると思っています。


      今は、「明治維新に匹敵する激動期である」とご指摘がありました。もしそうであるならば、「メチャクチャ面白い時期に、僕らは生きているのだ」と思います。是非この仲間で、「100の行動」を創り、実行し、日本を良い方向に導いていきましょう。


      ではまたG1で会いましょう。(^^)/


      2015年3月23日
      社団法人G1サミット代表理事
      堀義人



      ※この記事は2015年4月3日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.04.04

    写真で振り返るG1サミット2015~その2)2日目の風景 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約6分)


    • <DAY 2 2015年3月21日(土)>
      2日目。第6部全体会「iPS細胞の未来~再生医療の実用化が世界に貢献する日~」。山中伸弥さんの基調講演中だ。山中さんは、G1ボードメンバーであり、かつ今回5回目のG1参加。第1回目のG1で基調講演を行いました。


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      第7部全体会「G1新世代リーダー・アワード授賞式」。40歳未満のリーダーを讃える賞。「政治の部」は、福岡市の高島宗一郎さん。プレゼンターは世耕弘成さん。


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      G1新世代リーダー・アワード「経済の部」は、コロプラの馬場功淳さんです。プレゼンターは、ライフネットの岩瀬さん。


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      G1新世代リーダー・アワード「社会の部」受賞者は、スノーボーダーの竹内智香さん。プレゼンターは為末大さん。


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      G1新世代リーダー・アワードの受賞者とプレゼンターの集合写真。川邊さんと小林りんさんは、昨年の受賞者。サミットの場で昨年表彰式を行わなかったので(昨年のG1新世代リーダー・サミットで実施)、お二人には今回、受賞のお言葉をもらいました。


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      第8部分科会「ネット選挙と18歳選挙~国民参加型の政治は実現するのか?~」。パネリストは、政治家としてネット選挙実現にご尽力された田嶋要さんと松田公太さん。ネット解析のホットリンクCEOの内山幸樹さん。モデレータは、ジャーナリストの藤代裕之さん。


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      第8部分科会「雇用改革」パネリストは、冨山和彦さん、浜松市長の鈴木康友さん、衆議院議員の大串博志さん。モデレータは、秋山咲恵さんです。


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      第8部分科会「東アジアの新たなパワーバランスと日本の外交戦略」パネリストは、Glen Fukushimaさん、外交政策研究所代表の宮家邦彦さん、衆議院議員の柴山昌彦さん。モデレータは、東大准教授の川島真さんです。


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      第8部分科会のもう一つが、「福島の未来~イノベーション・コーストを目指して~」パネリストは、森まさこ前大臣(福島選出)、東電副社長の石崎芳行さん、ウェッジ編集長の大江紀洋さん。モデレータが、アクセンチュアの程近智さんだ。


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      僕が登壇したセッション。面白かった。第9部分科会 「宇宙政策~宇宙空間の新たなパワーバランスと安全保障~」。長島昭久さん、山上信吾さん、山崎直子さん、モデレータは僕です。


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      僕が登壇したセッションと同時並行的に開催されているセッションの紹介(1) 第9部分科会「新たな価値観が生み出すワークライフスタイル」。安藤美冬さん、慎泰俊さん、古市憲寿さん、木暮太一さん。


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      僕が登壇したセッションと同時並行的に開催されているセッションの紹介(2) 第9部分科会「競争戦略としてのワークライフ・ダイバーシティ」。石川康晴さん、小室淑恵さん、冨塚優さん、岡島悦子さん。


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      僕が登壇したセッションと同時並行的に開催されているセッションの紹介(3) 第9部分科会「人口減少社会における地域の方向性~地方分権と道州制~」。冨山和彦さん、古川康さん、増田寛也さん、秋池玲子さん。


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      2日目の昼食は「KIBOWランチ」。東日本大震災から4年。G1サミットのイニシアティブとして2011年3月に立ち上がったKIBOWが支援している団体のひとつ、宮城県女川町の「みなとまちセラミカ工房」の女川スペインタイルの取り組みなどを紹介していただきました。


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      南三陸産の生わかめロールと山元町産のミガキイチゴのスパークリングワイン。


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      第10部分科会「朝日新聞と慰安婦問題」。パネリストは、櫻井よしこさん、池田信夫さん、三宅伸吾さん(元日経記者、現参議院議員)。モデレータは瀬尾傑さん。後日GLOBIS知見録で、配信する予定。必見だ。


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      第10部分科会「熱意ある地方の創意工夫~一極集中から多様化の時代へ~」。パネリストは、増田宗昭さん、樋渡啓祐さん、モデレータは、水野学さん。コントリビューターとして、ランサーズの秋好陽介さん。


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      第10部分科会「農政改革~稼げる農業、競争力ある農業の実現に向けて~」。パネリストは、河野太郎さん、近藤洋介さん、木内博一さん。モデレータは翁百合さん。


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      第10部分科会「アートとテクノロジーの未来」。スピーカーは、スプツニ子!さんと樹林伸さん。


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      第11部分科会「プライマリーバランス2020年度黒字化に向けたロードマップ」。パネリストは、浅尾慶一郎さん、小黒一正さん、高知県知事の尾崎正直さん。モデレータは、竹中平蔵さん。後日配信予定。


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      第11部分科会「大学入試改革と中等教育」。パネリストは、下村博文大臣、品川女子学院の漆紫穂子さん、小林りんさん。モデレータは藤原和博さん。


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      第11部分科会「地域から始まる同時多発的な改革」。伊原木隆太岡山県知事、湯崎英彦広島県知事、熊谷俊人千葉市長、吉田雄人横須賀市長、越直美大津市長。モデレータは、高島宗一郎福岡市長。


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      第11部分科会「日本のコミュニケーション・パワー~政府と民間の連携は可能か?~」。パネリストは、櫻井よしこさんと世耕弘成さん。モデレーターは田中慎一さんだ。


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      第12部全体会「安倍政権が挑む日本再生とG1サミット100の行動」だ。下村博文文部科学大臣、竹中平蔵さん、世耕弘成さん。コントリビューターは、櫻井よしこさん。モデレータは僕だ。


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      畳の大広間でのディナー。至る所で人の輪ができ、ネットワークがどんどん広がっていました。


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      バチカンのフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿にもご臨席いただいた。がっちりと握手。カジュアルな出で立ちでお招きする旨、事前にお伝えしています。


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      フランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿のご挨拶をいただいて、晩餐の席からホテルのロビーに移動。いよいよ、ロッシーニ歌劇場管弦楽団のレクイエムコンサートが始まる。枢機卿、下村大臣にもご鑑賞いただいた。このレクイエムコンサートの実現にご尽力いただいた、東急ビッグウィークステーションの金山明煥社長に心から感謝。


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      このコンサートの後に、夜9時から夜10時半までナイトセッションがあり、その後アフターアワーが開催されました。僕は、夜中の2時まで飲み続け、そのあとも部屋飲みして語り続けました。


      第2日目もハチャメチャに盛り上がりました^^


      (その3-第3日目)に続きます。


      2015年3月31日
      自宅にてツイッターと写真をもとにコラムとしてまとめました
      堀義人



      ※この記事は2015年4月2日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.04.03

    写真で振り返るG1サミット2015~1)福島ツアーから初日の風景 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約6分)


    • <DAY 0 2015年3月19日(木)> G1サミット2015オプショナルツアー。福島第一原発視察。副社長、所長からご説明を頂き、現場の皆様の大変な思い、作業員の皆様の一生懸命な取り組みにエール。


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      G1サミット2015@仙台秋保温泉の前夜祭。仙台市の津田鮮魚店の風景。本日は貸し切りです。星野リゾートの星野さんを筆頭に盛り上がっています。日本を良くするぞー!!という熱気を感じる。
      津田鮮魚店は、津田祐樹氏が2011年10月につくった産地直送の居酒屋だ。僕と津田さんとの出会いは、2011年5月。KIBOWで牡鹿半島に物資を運ぶ時にご一緒した。石巻の魚屋出身の津田さんは、その後一念発起して津田鮮魚店を始め、フィッシャーマンジャパンも共同創業。今、グロービス経営大学院のMBA生だ。


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      その後、津田鮮魚店から、バスで会場となる秋保温泉佐勘へ移動。道中、メンバーの近況報告を行った。初日の晩は、早めに就寝した。


      <DAY 1 2015年3月20日(金)> G1サミット第1日目の朝。会場の旅館から見える風景。本日の朝は、オプショナルツアー。そして午後1時からG1サミットが始まる。


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      吉野大峰山千日回峰行を行った塩沼大阿闍梨が建立した慈眼寺に訪問するオプショナルツアーだ。バスの中でパチリ(ちょっとピンぼけですが)。為末さんはご家族でご参加。2列目は、星野リゾートの星野さんと横須賀市長の吉田さんだ。


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      オプショナルツアーの慈眼寺に到着。1300年でたった二人しか成し遂げなかった吉野大峰山の千日回峰行を満行された塩沼亮潤大阿闍梨が建立されたお寺です。俳優の辰己琢朗さんらとパチリ。


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      お寺の中で、有り難い法話を伺った。テーマは、「仏教から学ぶ人間学」だ。


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      塩沼亮潤大阿闍梨を囲んでパチリ。いよいよ午後からはオープニングセッション、G1サミット2015開会だ!日本を良くする100の行動を議論する3日間が幕を開けます。


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      今回が7回目となるG1サミットでは、3つの試みをしました。


      1)100の行動を議論の根幹に持ってきたこと
      「100の行動」はもう92まで書き上げた。その骨子を冊子にして配り、ほぼ全てのセッションの議論の叩き台にすることにしました。ちなみに93からは憲法を書く予定。


      2)難しい問題から逃げずに真正面から挑む
      人口減少問題、原発とエネルギー問題、地方創生、農業改革、社会保障改革と財政のロードマップ、福島の未来、そして朝日新聞と慰安婦問題などに真正面から取り組みます。福島第一原発の視察も実現した。大いに議論したい。


      3)音楽と囲碁を多く取り入れて、文化的な配慮をしたこと
      G1バンド、ロッシーニ歌劇場管弦楽団とバチカンの枢機卿のご参加。そして囲碁レッスンや岡野博先生による美術の演習など。目玉は、バチカンから枢機卿が来られオーケストラとともに復興を祈ることだ。


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      G1サミット2015が始まった。もう7回目だ。感慨深い。G1動画の放映があり、僕が挨拶。そして村井嘉浩 宮城県知事にご挨拶をいただいた。


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      第1部全体会 特別公演。大阿闍梨塩沼亮潤さんによる「1300年の歴史で二人。大峰千日回峰行満行を通じて得たこと」


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      第2部全体会 「挑戦するG1メンバーたち」で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の初代CIOとなった水野弘道さんと僕とのセッション。


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      第3部全体会「選択する未来~人口減少を食い止め継続的に成長する方法とは~」が始まった。基調講演は、日本商工会議所の会頭三村明夫さんだ。


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      第3部全体会「選択する未来~人口減少社会を食い止め継続的に成長する方法とは~」のパネルが始まった。オリックスの宮内義彦シニア・チェアマン、ネットイヤーの石黒不二代CEO、そして日商三村明夫日商会頭。そして、モデレータがBCG代表の御立尚資さんだ。


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      第4部分科会「日本を演出する~おもてなしで”和”をデザインする~」。小山薫堂さんと為末大さんの対談だ。走る哲学者が、演出家に迫る。このセッションは、後日動画配信します。


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      第4部分科会「インターネットで覇者になるために」。パネリストは、クックパッドの穐田誉輝さん、コロプラ馬場功淳さん、ユーザベース梅田優祐さんだ。モデレータは、ヤフーの川邊健太郎さん。まさに、ドリームチームのパネルだ。


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      第4部分科会「持続可能な復興計画~女川町はなぜ防潮堤を選ばなかったのか~」。パネリストは、安倍昭恵さん、津田大介さん、女川町長の須田善明さん。モデレータは、佐藤大吾さん。このパネルも後日放映予定です。


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      第5部分科会「機会か、脅威か?~人工知能が変える生活、ビジネス、社会~」。パネリストは、東大准教授の松尾豊さん、IBMの中林紀彦さん、はこだて未来大学学長の中島秀之さん。モデレータは、スマートニュースの鈴木健さんだ。立ち見の人気だ。


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      第5部分科会「スポーツ協会のガバナンス~2020年スポーツ立国に向けて~」。パネリストは、プロスノーボーダーの竹内智香選手、Jリーグ・チェアマンの村井滿さん、文部科学大臣補佐官の鈴木寛さん。モデレータは、星野リゾートの星野さん。


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      第5部分科会「エネルギー政策」パネリストは、元国際エネルギー機関(IEA)長官の田中伸男さん、日商会頭の三村明夫さん、国際環境経済研究所の理事・主席研究員の竹内純子さん。モデレータは、NPO法人地域から国を変える会の理事長の朝比奈一郎さんだ。


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      初日のディナーはG1メンバー有志で結成された“G1BAND”の演奏と「秘密の余興」で楽しみました。エンタテインメントを楽しむ前に内閣総理大臣夫人の安倍昭恵さんにご挨拶いただきました。


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      G1BANDのメンバーは、加治慶光さん、佐藤大吾さん、佐藤光紀さん、高島宗一郎さん、松永貴志さん、御立尚資さん、茂木潤一さん、森川亮さん。皆さん、プロ並みの腕前でとても盛り上がりました!


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      僕は最後に、尾崎豊の「卒業」の替え歌で「100の行動 G1」を熱唱しました^^。企画・演出の小林住彦さん、マネージャーの河村裕美さんも一緒にイエイ!


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      中締めのご挨拶は、ノーベル賞受賞者の山中伸弥さんです。駆けつけてくれました!


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      アフターアワーは囲碁を楽しみました!


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      大盛り上がりの中で、初日の夜は更けていきました^^


      (その2-第2日目)に続きます。


      2015年3月31日
      自宅にてツイッターや写真をもとにコラムにまとめました
      堀義人



      ※この記事は2015年4月1日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.04.02

    1泊4日(機内2泊)の豪州出張~第二の故郷への旅 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約6分)


    • 1通のメールから1泊4日の豪州出張が決まった。


      世界最大規模の経営者組織であるYPO(Young President Organization)のGLOBAL IMPACTの担当者からのメールだった。


      「豪州のメルボルンでYPOの年次総会が開催される。そこでGLOBAL IMPACTに選ばれた人を対象としたセッションを行う予定だ。できたら来て欲しい」と。


      GLOBAL IMPACTとは、世界の経営者の中で、社会的に良いインパクトを与え、世界をより良い場所にするべく努力した人を選ぶプロジェクトだ。彼らをロールモデルとして、動画などでその活動を伝播し、共感を呼び起こし、多くの経営者を触発するプロジェクトだ。現在までに14名が選ばれている。(動画は以下URLで)
      https://www.youtube.com/playlist?list=PLAn8oW6I-X-vXT6vCr7l9WiHFFCB-YIFl


      なんとその14名のうちの最初の数名に、僕が創ったKIBOWが選ばれた。KIBOWのために一昨年、動画が作成された。彼らが、検索して作った動画なので、米国的視点になっているし、間違った画像も一部使われている。
      https://www.youtube.com/watch?v=IzSydg9qEvM&list=PLAn8oW6I-X-vXT6vCr7l9WiHFFCB-YIFl&index=7


      僕は、選出されたものの、このプロジェクトの担当者を誰も知らないし、賞を受けた他の人も知らないが、「せっかく招待されているのだから、行ってみようか」と思い始めた。そして、せっかくならば、と色々スケジュールを詰め込むことにした。


      初日の夜は、東アジア(中韓台などと東南アジア)の経営者との懇親会に参加。2日目の朝は、朝食会でスピーチ。メルボルン・ビジネス・スクールを訪問して、2つのインタビュービデオへの出演と要人とのランチだ。


      そして、豪州は僕が高校時代に1年間留学した場所でもある。もう70歳を過ぎているホストファミリーにも会って来ようと思った。


      だが、出発はG1サミットを終えた翌日の月曜日で、日本でも木曜日に用事が入っている。フライトを調べた結果、メルボルンには1泊のみで、機内2泊の強行軍となった。5月にも同様に1泊4日の欧州出張が入っている。今後は、この「弾丸出張」が増えそうな予感がする。


      そして、G1サミットを終えた翌日の3月23日(月)の夕方、成田空港のラウンジで、二日酔いの体と、G1サミットが成功したことへの達成感とで、頭をボーっとさせながら、余韻に浸っていた。アナウンスが流れ、搭乗時間になった。これから豪州に、1泊4日の出張だ。満足感を胸に、海外でガンガンに日本のプレゼンスを上げてくる意思を強くした。


      シドニー経由でメルボルン到着。G1サミットで一緒だった麻生厳氏等とフライトが一緒だったので、G1 のことを振り返っていたら、あっと言う間にホテルに着いた。


      昼過ぎに部屋にチェックインした。疲れていたから、「気乗りしないなぁ」と思っていたけど、あれこれ考えても仕方がないので、あまり深く考えずに、すぐにプールに向かうことにした。途中まで身体がとてもダルかったが、後半からはかなり動くようになり、しっかりとルーチンの1000mを泳ぎきった。シャワーを浴びて爽快な気分だった。


      今回は1泊4日だから、体調管理が重要だ。しかも英語での登壇2回と動画インタビュー2回だ。気合いを入れて挑まないと、多くの人に迷惑をかけることになる。ホテルの部屋で、メールやツイッター、Facebook、NewsPicks、LINEなど、すべてのSNSを確認し、30分ほど小休止して、YPOの年次総会の会場へと向かった。


      会場に入り、GLOBAL IMPACTの担当者や選出された経営者と握手して回った。ほどなくしてGLOBAL IMPACTのセッションが始まった。最初は、シドニーから来られた方の5分間プレゼンだ。僕は、2番目だった。以下の趣旨のことをお話しした。


      4 years ago on March 11th, 9.1 magnitude earthquake hit Japan. One hour after, Tsunami came. The highest was 43m.


      Then, Fukushima Nuclear Power plants. We call this 3 mega disasters. Tokyo was isolated as no trains were running. People had to walk home.


      3 days later, still the earth was shaking. We lost power and planned blackout was implemented. There was a threat of radiation leakage from Fukushima.


      On March 14th, friends of mine got together at GLOBIS Tokyo Campus and discussed what we could do. Human being may be a small animal against 3 mega natural disasters, but if we get together we may be able to do something. Let’s maintain hope. Let’s become the rainbow of Hope.


      That was how KIBOW was named.


      We have decided to do 3 things.


      1) Create forum for people to get together, share concerns, and give assistance to solve problems. We have done the events more than 43 times in devastated areas bringing people from Tokyo and other regions to get connected.
      2) We have sent out “Emails from Japan” for them to understand what was actually going on in Japan.
      3) Raised donation and supported those who are willing to take action in devastated area.


      What we realized was that there were strong determination and tremendous energy coming out of the people in Tohoku. More than 20,000 people died. They have lost their family, relatives, friends, houses and jobs.


      However, they never lost hope. One gentleman whom I met at KIBOW said, “we should live and work in dignity for the sake of those who died in Tsunami.”


      After having visited the region numerous times, I decided to create a business school in Sendai. The first ever business school in Tohoku. We need to educate leaders. Daimler Bentz donated US$2 million to us so that it can be used for scholarship for those who suffered in 3 disasters.


      Three things I have learnt.
      1) Philosophy of why we live. How we use our lives, what is important in life.
      2) Courage and Action is important.
      3) KIBOW events are very effective to energize people, enhance hope, stimulate ideas and support those who need some capital to move forward.


      Finally, I believe the education will become the mid to long term solution. I have just come back from Sendai two days ago. We can feel that the economy is moving and people are being encouraged. I would like to thank those who have selected me for GLOBAL IMPACT program.


      心をこめて話をしたので、僕なりに良くできたと思う。会場には日本の経営者の仲間が多数来てくれていた。ありがたい。皆さんに感謝だ。


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      夜は、東アジアの経営者の会合に参加して、早めに就寝した。翌日の朝7時から朝食会スピーチだった。テーマは、「社会の創造と変革のために」だった。グロービスを立ち上げた目的とG1のことを中心にお話をした。つまり、「ヒト、カネ、チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」というビジョンと、「G1・100の行動で始まる静かな革命」の話をした。


      朝早いのに世界中から多くの経営者が集まってくれた。


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      経営者の会合では、起業のストーリーや成功の秘訣に関するスピーチが多い。10年以上こういった会に参加していると、正直言って同じ話ばっかりでもう飽きてしまう。だから僕は、一切そういう話をしないで、「一民間人がどうやって、社会そして国家の創造と変革に貢献できるのか」を話すことにした。早朝なのに多くのメンバーが来てくれ、スピーチの内容も好評だった。


      ホテルに戻りチェックアウト。そして、メルボルン・ビジネス・スクールへと向かった。豪州ナンバー1と評価されているところだ。いろいろと意見交換し、キャンパスの中を見せてもらった。


      メルボルン・ビジネス・スクール訪問を終えて、動画インタビューを行った。ヤバい、あまり頭が回っていない。ちょっと強行過ぎるスケジュールだったかと反省する。要人との会食。この方は、豪州版ダボス会議をつくられた方だ。僕も過去に何回か参加しているカンファレンスだ。


      豪州首相との対話~「第2の明治維新を期待する」
      http://blog.globis.co.jp/hori/2009/09/post-925f.html


      2つ目の動画インタビューも無事に終了!メルボルン空港への移動中にメールをチェックする。空港でシャワーを浴びて、シドニー行きフライトに搭乗。今のところすべて順調だ。


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      シドニー空港に降り立ち、オペラハウスと客船Queen Mary 2をバックにホストペアレンツとパチリ。Alfはもう82歳。Lorettaは75歳だ。留学からもう36年経つ。僕の家族はロータリーの会員ではないのに、ロータリークラブが与えてくれた縁と機会に感謝したい。



      久しぶりの夕食会。高校時代の留学が与えてくれた学びは大きい。僕は、高校留学で人生が変わった。大学院にも留学でき、その結果起業し、ダボス会議でも登壇するまでになれた。感謝したい。


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      久しぶりの楽しい食事会も、お開きの時間が近づいてきた。僕のフライトの時間があるからだ。シドニー・ハーバーを望むホテルの入り口で、タクシーにおふたりを乗せてお見送りし、僕は、シドニー空港へと向かった。


      「今度いつ会えるだろうか?もしかしたら・・・」と思うと、寂しさが込み上げて来た。「もっとしっかりとお礼を言えば良かったのでは」と思い、悔いが残った。面と向かっては、なかなか言えないものなのだ。だからこそ、この場で謝意を表明することにした。


      「おふたりのおかげで、素晴らしい留学ができ、とても感謝をしています。ありがとう」と。


      2015年3月27日
      一番町の自宅にて
      堀義人



      ※この記事は2015年3月27日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。


    2015.03.30

    風水オフィスでエネルギーを解き放て! 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約4分)


    • アジアでは、オフィスビルを建築する際に風水を考慮することが少なからずある。


      風水が適切ならば――つまり、建物の配置と方位が正しければ――運気が上がり、商売が繁盛するというわけだ。


      最近は、「風水ライト版」ともいうべきものが西洋にも輸出され始めた。雑誌には、家具、緑、池や噴水などをどのように配置すれば、より自然と調和した生活を送れるのかをアドバイスする記事が掲載されている。


      現代ではそのように超常的な印象のある風水――文字通り「風と水」を意味する――だが、古来の迷信の大半にその傾向があるように、元々はあくまでも常識的な慣習に由来している。


      昔の集落や町では、淀んだ空気や水は命に関わるさまざまな病気の原因となった。水や空気が滞りなく流れる健康的な場所に家を構えられるかどうかが、文字どおり生死を分けたのだ。


      風水の主眼は、障害物を取り除くことにある。障害物は悪いエネルギーを生むからだ。この考え方に基づいて、僕は良いオフィス環境を「光、空気、人が自由に流れるオープンな環境」と定義したい。


      実は、日本の良き伝統――「武士道(サムライ・ウェイ)」「トヨタウェイ」など――にならい、僕はグロービスのオフィスのあるべき姿を「オフィス・ウェイ」という文書にまとめた。


      この「オフィス・ウェイ」では、グロービスのオフィスに次の要素を組み込むことを義務付けている。


      ・シンプルで分かり易いレイアウト(人が自由に流れるように)
      ・ガラス(光が自由に流れるように)
      ・緑、木目(自然と調和するように)
      ・少ない色数(シンプルで伝統的な和のデザイン)


      僕の考え方は風水を基本にしているが、もっと現代的な発想からも影響を受けている。


      例えば、25年前にハーバード・ビジネス・スクールで読んだあるケースからは多大な影響を受けた。そのケースで取り上げられた新興企業は、急成長を遂げていた。ただし、フロアを1つから2つに増やすまでは。


      2つのフロアに分かれるという単純な物理的変化によって、たちまちタコツボ思考が生まれたのである。「全社一丸」の姿勢が「フロア対フロア」の姿勢に取って代わり、この会社はとたんに失速したのだった。


      この会社の例と対照をなすのが、金融情報大手のブルームバーグの例だ。ブルームバーグでは、地位の高低にかかわらず、誰も個室を持たない。パーティションも一切なく、全員がオープンな環境で仕事をしている。さらに、他のフロアにいる同僚に気軽に会いに行けるように、内階段も設けられている(このアイデアはグロービスでも採用した)。ブルームバーグの主眼も、障害物を取り除くことにあるのだ。


      僕は昨年、米国ニュージャージー州ウエストオレンジにあるトーマス・エジソン国立歴史公園を訪ねた。エジソンと彼の率いるチームが映画や電池といった技術を生み出した、広々として仕切りのないオープンな研究室。そこに、風水的な考え方があることを感じた。エジソンもまた、光、空気、人の自由な流れが革新的な思考を促すことを直感的に理解していたようだ。


      結局のところ、創造性とは、ある物理的な場所で人々が自由に交流してこそ発揮されるものだ。人が同じ場所に集まるのは有意義なことである。同じ空間を共有することで、同じエネルギーを共有できる。口頭で直接伝えられるアイデアには、多大な影響力がある。面と向かってやり取りすることは、アイデアを共有・創出し、ワクワク感を生み出し、モチベーションを高めるための最善の方法なのだ。


      良くできたオフィスとは、モチベーションを高め、ワクワク感を生み出し、インスピレーションを与える場所のことをいう。僕のこの考え方は、自分の会社を立ち上げて以来ずっと変わらない。


      ずばり言えば、「風水オフィス」を作れるかどうかが、あなたの会社の生死を分けることになる。


      あなたの意見を聞かせてほしい。




      ※この記事は、2015年3月11日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2015年3月23日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

    2015.03.25
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