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3千人の中国人経営者が息を呑んだ講演!稲盛和夫氏「なぜ企業は高収益でなければならないのか」 2015.06.19

京セラ、KDDIの創業、JALの再建に力を尽くし、多くの経営者から手本とすべき存在として慕われる稲盛和夫氏。その稲盛氏が5月16日、上海で行われた盛和塾の中国大会に登場し、講演を行った。この大会は年に1回、今年で7回目となる。今回のテーマは「なぜ企業は高収益でなければならないのか」、その概略をここにご紹介する。

 

転換期の中国で生き抜くためには高収益であることが必要

 

「なぜ企業は高収益でなければならないのか」、今回このテーマを取り上げた理由を稲盛氏は次のように解説する。

 
かつて、日本の高度成長期には新興企業が次々に勃興したが、売上規模だけを追求し、収益性を確保できなかった企業の多くは、やがて経済変動の波に飲まれて消えていった。高度経済成長から安定成長への転換期にあると言われる中国においても、波に飲まれず、継続的に企業が発展していくためには十分な利益を確保することが必要となる。

 

そこで今回は「なぜ企業は高収益でなければならないのか」をテーマとして、「高収益企業を目指すに至った原点」、「なぜ高収益でならなければならないのか」、「高収益とはどの程2015稲盛和夫経営哲学上海報告会レポート 稲盛和夫氏講演なぜ企業は高収益でなければならないのか度の利益率なのか」の3点を紹介することで企業経営の参考として欲しいというのが、稲盛氏の意図である。

 

京セラ設立秘話

 

京セラは1959年4月1日に創業した。そのとき稲盛氏は27歳、手元には1万5千円の資金しかなく、共同事業者も同じような状況だった。そこで宮木電機社長の宮木男也氏、専務の西枝一江氏を始めとする人々から技術出資という名目で3百万円を出資してもらった。しかし業務を始める為に不可欠な設備を整えるためには3百万円ではとても足りない。そこで西枝氏が自宅を抵当に入れて1千万円を銀行から工面した。ここに至り、ようやく京セラは開業することができるようになった。

 

稲盛氏の家庭は小さな印刷工場を営んでいたが、父は借金に恐怖心を抱いていたし、稲盛氏もまたそのような気持ちを受け継いでいた。なのに今、このように巨額の借金を背負うことになってしまった。しかも、もし事業が失敗すれば西枝氏の家までなくなってしまうのだ。それを恐れた稲盛氏は懸命に働き、初年度に2千6百万円の売上と3百万円の利益を上げることができた。利益率は11.5%と高いものであった。

 

借金を返すため、高収益を目指す

 

この3百万円をすべて借金の返済に充てれば、すぐに借金が返せると思った稲盛氏だが、現実は違った。3百万円のうち約半分は税金として納め、50万円は配当としなければならず、実際に返済に充てられるのは百万円ほどしかない。設備投資をするとなれば、それさえおぼつかない。

 

焦る稲盛氏に西枝氏はこう諭した。「借りた金は必ず返すというのは良い技術者かもしれないが、それでは良い経営者にはなれない。高収益の事業ならば、どんどん融資してもらえるからそれで事業を拡大していくのが事業家だ。利息さえ払えば、元金はあわてて返す必要はない」 だが、稲盛氏は借金への恐怖心から借金を早く返すことばかりを考えていた。もし10%の利益率で借金をほとんど返すことができないのならば、利益率を20%に高めればいいのではないだろうか。そう考えたことが京セラが高収益を実現することができるようになったことの原点である。

 

中国でも企業の法人税は25%と大きく、それを支払うのが惜しいと思う経営者は多いことだろう。だが、税金を支払いたくないがために設備投資をしたり、交際費を増やしたり、従業員に臨時ボーナスを出したりして利益率を低くしようとすれば、低収益を目指すようになってしまう。そうではなく、ただひたすら借金を返すために高収益にしなければならないと考えたことが、京セラが高収益企業となったことの切っ掛けだったのだ。

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