新規登録
コラムニスト募集中
日経新聞
DMMコラム
蘇州たより
上海の街角で
JETRO
上海日本商工クラブ
在上海日本国総領事館
ラクト
上海人
香港リーダーズ
C.L.Mリーダーズ
経営者.マガジン読者の集い
2015稲盛和夫経営哲学上海報告会
中国ニュース
人気ページランキング
  • 今週
  • 今月
  • 殿堂
  • JBSコラム Vol.3

  • 日系企業様の中国市場開拓を“営業力”と“協働力”の2つの軸でお手伝いいたします。

  • グローバルマーケットでご活躍中の企業様・お客様に、信頼の翻訳サービスを提供します。

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座 vol.8

  • 社内運動会、10周年式典等の社内イベント企画運営、レストラン、デリバリー予約等のサイト運営

  • JBSコラム Vol.3

  • 上海リーグ法律事務所 コラム vol2

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座vol4

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座 vol.8

  • 知的財産権の取得・侵害対策、企業内不正対応を中心に、中国での企業活動をワンストップで支援。

  • “One Team, No Border” 会計税務を中心に企業のグローバル化を全力で支援しております。

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座 vol.8

  • 微博・微信を中心とする中国ソーシャルソリューションサービスをワンストップで提供しています。

  • 会計税務、人事労務、法務、健康、教育等、会社の進出から撤退までをワンストップで支援。

  • リスク管理領域を中心に日系企業の中国事業を支援させて頂きます。

DMM.com会長 亀山敬司氏 「熱くなり過ぎないビジネスの仕方」 (読む時間:約9分) 2016.05.09


上海リーダーズ編集長 溝口新平(以下溝口):今日は亀山会長にお逢いしてお話が聞けることをとても楽しみにしていました。亀山さん、いい声していらっしゃいますね。先日対談をyoutubeで聞きましたが、お声が大変渋くて聴き入ってしまいました。


亀山敬司氏(以下亀山):え、本当?そうか、じゃあこれからインタビューはできるだけ声を出すようにしようかな。


溝口:今日はDMMについて色々とお聞きしたいのですが、早速お聞きしてよろしいですか?


亀山:どうぞ、どうぞ、なんでも聞いてください。


● ブレイク前の堀江貴文さんやAKB48をキャッチ


溝口:「DMM.make akiba」のCMには北野武さんが出演されていますが、北野武さんとは、もとから繋がっていらっしゃったんですか。


亀山:そうですね。会社の関係者に縁があったので出ていただきました。


溝口:堀江貴文さんとも十数年前から繋がってらっしゃったり、AKB48もまだ世間から注目される前から関係を持っていらっしゃったりと、どうやってそんなネットワークを作られるんですか?


亀山:完全に運ですね。堀江さんは私が石川県にいた頃にたまたま講演会に来たんです。その時に話をして、しばらくしたら上場して有名になって、あれこれしてるうちに捕まっちゃって、あらーって感じだったんですけど。ほんとに偶然です。石川県で会った後も年に1回くらいは会っていました。映画のサイトをやろうと言ってたんです。でもそのサイトが思ったように進まなかったの。そのうちに堀江さんの会社が忙しくなって、その仕事はなくなって。でも年に一回くらいは会って話してたかな。


溝口:AKB48はどのようなきっかけだったんですか?


亀山:たまたま知り合いがAKB48の動画配信をしてたんだけど、赤字になったので代わりにやらないかという話になって。まだAKB劇場だけでやっていた頃です。AKB48のやり方が面白くて、将来性がありそうだなって思ったので、しばらく赤字だったけど引き受けるよって。その時に秋元康さんと知り合って。ほんとうに偶然の出会いですね。


溝口:今でも続けていらっしゃいますね。儲かるコンテンツになっているのではないでしょうか。


亀山:そうですね。その頃からやっているので、今でもやらしてもらっています。もう一年遅かったらやらせてもらえなかった。まだみんなが注目していない頃だったから、やらせてもらえて。


溝口:もともと亀山さんはアダルト関係のお仕事をされていましたが、秋元さんはそのことで躊躇されるということはなかったのでしょうか。


亀山:あったとは思います。ただちゃんとやってくれそうだなと思ってくれたんだと思います。秋元さんも悩んだんじゃないかな、ちょっと(笑)AVの仕事もちょっとリスクありますってところから始まったので。注目を集めてから入ってもなかなか仕事がとれないじゃないですか。リスクはった方がうまくいっている。全部はうまくはいかないですよ、ただいくつかがうまくいっている感じです。


溝口:打率的にはどれくらいなんですか?


亀山:ヒット3割くらいで、ホームランは1割くらいですね。


溝口:3割打者でさらに1割はホームランまで持っていくのはスゴイですね。


● 資金100万円でアフリカに飛び込む先遣部隊


溝口:話をアフリカに向けたいのですが、アフリカビジネスを始めていらっしゃいますがきっかけはなんですか?


亀山:2015年夏くらいにアフリカを旅したんですね。1人で。1ヶ月くらいの休みをもらってぶらっと。アフリカは思ったより発展しているとか、治安もいいなとか思って。そこで頑張っている日本の方もいたんですが、彼がアフリカってB2BとかB2Cとかじゃなくて、B2Gで今の時期なら政府とつながれるよって。日本ではなかなかない話ですが、アフリカは日本人がまだ少ないし。なんかチャンスがあるかなって感じで。中国人は日本人の100倍か1000倍くらい来ている感じですが、ほんとに日本人が来ていない感じだったので。日本も今後、国際的にアフリカに行こうというのもあるみたいですし、早めに行っておいたほうが得かなって感じですかね。何の当てもないですが、伸びそうなところに絡んでおけば、あとあとチャンスが出やすいという。みんなが行かないところに行けば、ビジネスをしやすいといえばしやすいですよね。先駆者がいないから。という感じで何をやるのかも決めていないです。


溝口:どんな感じで始められたんですか?


亀山:10人くらい送り込んで、どこでも良いから好きなところに行って来いと100万円ずつ渡して。何か探してこいって(笑)2人は帰ってきて、残りはまだ行っています。社内で行きたいやつは手を上げろと言って募りました(笑)


溝口:それで手が上がるものなんですか?


亀山:25〜26人がやって来て、面接しました。それで5人選んだ。何か見つけられたらそれをやるし、ダメだったら元の部署に戻す。


溝口:彼らのミッションは何ですか?


亀山:ビジネスを何か考えてくださいってことです。期間は3ヶ月ですね。その中から1つでも投資してみても良いかなと思えるものがあればいいし、なくても人脈を作ってきましたでもいいし。スタートなんてそんなものかなと。


溝口:ホームページを見ると人材募集はアフリカ推しですよね。


亀山:今アフリカ人も3人位採用して。フランス人とかも随時入っていますが、アフリカに行く人ということで集めています。


溝口:アフリカは勝つまでやるんですか?


亀山:それはわからないですが数年はやります。5年間に50人を派遣して、年間5億円くらいが滞在にかかるとして、なにか見つかるでしょう。農業なのか、ダイヤモンド掘るというのか、何かを見つけて出たものにします。


溝口:僕はいま中国でビジネスしていますが、自分で決済ができない人が行くと海外ビジネスは厳しいと感じています。その辺りはどうでしょうか?


亀山:まだそこまでは行っていないので。いけるなとなったらそこから組織を作っていくので、そしたら発案者か別の人間かに決済を持たせて、この範囲でやれという感じですね。


● 世界中に広がるオンライン英会話


溝口:アフリカ以外の海外はどうですか?


亀山:アフリカ以外は英会話を世界中でやっているんです。中国、韓国もあるし、ブラジル、トルコ、スペインやロシアとか。講師はフィリピンやセルビアを中心に、南アフリカとか、いろんな国で講師を集める部隊とかがいて、世界中でやっています。


溝口:英会話は事業を始めてから3,4年だそうですが、すでに黒字ですか?


亀山:まだです。2017年くらいには黒字になるんじゃないですかね。もともと授業料を半額にしていたので、やればやるほど赤字だったんです。会員をはじめはわっと増やしたかったのですが、もともと英会話講師のギャラは授業料の大半かかるので、半額でやるとその分赤字じゃないですか。今は英会話の講師数では世界一になっていると思います。これからもっと広げていくというところですね。これまでは講師料金が安い国だけでやっていたのですが、アメリカやイギリスなどの講師による高級コースもやっていこうと思っています。5000円くらいのコースと高級コース、そういう需要もあるので。


● 中国はエンタメブーム


溝口:中国ビジネスではゲーム事業が中心ですか?


亀山:中国はもうすぐ英会話をやるのと、ゲームをやり取りしていますね。こっちのゲームを向こうで出すこともあれば、あっちのゲームをこっちで出すこともある。「艦これ」は中国でリリースしていないけど、やっているひとも結構いるみたいです。意外と中国の人の需要があるようです。


溝口:今後中国で仕掛けたいビジネスはありますか?


亀山:今DMM.makeの施設とか、VRシアターというホログラム劇場とかは仕掛けたいと思っています。向こうではそういうエンタメのブームでもあるから。ものづくりの方で言うと、向こうにそういう施設があったら良いかなという。


● ヒットするものはわからない


溝口:DMMからは、たくさんのヒットタイトルが出ていますが、亀山さんはヒットするものがわかるのですか?


亀山:僕はそこは目利きできないので、わからないです。逆にダメなものはわかります。これは今更無理だろうというビジネスはわかるので、それはやらないんですけど。「艦これ」とかもわからないけどどうする?わからないけど、やるという感じで。どれがヒットしますかって言われると、ヒットしないものしかわからないな(笑)


溝口:それは五感で感じるものですか?具体的に教えていただけますか?


亀山:例えばECサイトを作ってこうやって売りましょうという話が出ると、それだとアマゾンが真似したらできないんじゃないの?あとで楽天がやったら負けるよねと、わかるのはやらないです。アップルがそのうちこういうのをやるからやってもしょうがないだろとか。どう見ても将来性がないものを外していくと、9割がたダメになるんですよ。残り1割はわからないので、じゃあ、試しにやってみようという感じ。それでやってみてお金を入れるとうまくいくかいかないかは半年くらいでわかる。なので結構ダメになっていきます。それは早めに止めていくんですよ。生き残ったものを続けると。その中で偶々うまく当たったのがホームランで、たいていヒットみたいな感じに続くんですよ。


溝口:ホームランを打った方は、事業責任者として残るんですか?


亀山:そうですね。結局同じビジネスモデルでもやる人間で成功するかどうかが決まるので。これはやらせてみないとその人間がどんな特性があるのかわからないんですよ。うちの場合はチャンスを与えるんですけど、うまくいったらやらせて、ダメだったら戻すみたいな。チャンスを出していけそうなら、次も予算出すし、いけなかったらもう一回平社員に戻るみたいな感じですね。


溝口: DMMにはカルロス・ゴーンみたいなスーパーサラリーマンもいるという話を聞いたことがありますが、事業責任者に対してはそういう待遇が得られるということですか?


亀山:ありますねえ。年収8億円の人もいますね。うちは非公開なので、待遇面でカバーするということですね。


溝口::聞いたことがないですね。年収8億以上の待遇の社員がいるというのは。役員ですか?


亀山:もちろん稀なケースです。思い切り当てたとか。役員とは関係ない。うちは役職と給料は関係ないので。


● ビジネスが一番ギャンブル


溝口:亀山さんのモチベーションが上がるのはどんな時ですか?


亀山:あんまり上がらないですね。こつこつと。波がないですから。楽しくはやっていますが、そりゃーって感じにはならないです。


溝口:昔からそうなんですか?


亀山:どちらかというとそうですね。時々頑張ることはありますが、あんまりテンションは変わらないです。あんまりぐーってなるとだいたい失敗しますしね。冷静に判断できませんから。執着を持ちすぎると泥濘にはまります。ギャンブルも嗜むのがいいでしょ。昔は麻雀やったりしてましたけど、ギャンブルというとビジネスが一番ギャンブルなので、どっちかというと遊びって感じですね。


溝口: 「ビジネスが一番ギャンブル」とは亀山さんらしいですね。これからもいろんなビジネスをホームランさせて世間を「あっ!」と言わせてください。今日はありがとうございました!

 

コラムニストの過去の記事も読む