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「西施」を尋ねて霊岩山に登る 【蘇州たより 工藤和直】vol.6 (読む時間:約3分) 2014.12.09


蘇州は、2500年以上の歴史をほこる古都である。古くは春秋時代、呉王・闔閭(在位BC514年~496年)が都の西南部にあたる姑蘇山に「姑蘇台」を、その子夫差(在位BC495~476年)は美女・西施のため、この姑蘇台に「館娃宮」を設けた。現在霊岩山と称する頂にある「姑蘇台山頂花園」は、館娃宮「御花園」の遺跡だとされており、中国で一番古く現存する庭園でもある。蘇州新区から霊岩山に行くには、511番のバスに乗り最終バス亭で降り、正面山頂に見える霊岩塔(多宝仏塔)を目指して徒歩で約40分である。


西施、春秋戦国時代の「傾城の美女・妖怪」とも言われ、数数多おれど中国四大美人の一人(その他は年代別に王昭君・貂蝉・楊貴妃:添付写真)である。その美貌はどれほどであったか?生きておれば2500歳であるが、触るものは花となり、肌を滴る雨は香水となったとか。沈魚美人と後世に云われるが、彼女が川で洗濯をする姿に見とれて、魚達は泳ぐのを忘れて沈んでしまったとか。魚が溺れるほどの美人だと言うことだ。


その他四大美人への二字熟語表現もすばらしい。「王昭君(落雁)、飛んでいる雁がその美しさに落ちるほど。貂蝉(閉月)、その美しさに満月が隠れるほど。楊貴妃(羞花)、美しい花が恥らうほど」。これだけの美辞麗句はないであろう。


「西施」本名は施夷光(西子ともいう)、春秋時代末期の浙江省紹興市諸曁県(現在の諸曁市)生まれだと言われている。現代広く伝わる西施と言う名前は、出身地である苧蘿村に施と言う姓の家族が東西二つの村に住んでいて、彼女は西側の村に住んでいる施さんだったため、「西施」と呼ばれるようになった。


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越王勾践が呉王夫差に復讐のため献上した美女たちの中に、西施や鄭旦などがいた。貧しい薪売りの娘として産まれた施夷光は、谷川で洗濯をしている姿を見出されたと言われている。策略は見事にはまり、夫差は彼女らに夢中になり、呉国は弱体化、ついに越に滅ぼされることになる。西施は呉に来てから2回しか笑わなかったと謂われている。実は大根足であったとも言われている。まあ美人に生まれると悲しいもので、ちょっと悪い所を極めて悪く言うのは世の常である。まして洗濯の時に見える足は、光の屈折原理で子供の足も大根足になる。これは一般的な物理現象である。


呉が滅びた後の生涯は不明だが、越王勾践の夫人が彼女の美貌を恐れ、夫が呉王夫差の二の舞にならぬよう、また呉国の人民も彼女のことを「妖術で国王をたぶらかし、国を滅亡に追い込んだ妖怪」と思っていたことから、生きたまま皮袋に入れられ長江に投げられたとか言われている。その後、長江で蛤がよく獲れるようになり、人々は西施の舌だと噂しあった。この事から、中国では蛤のことを「西施の舌」とも呼ぶようになった。いやいや逃げて、新しい男とちゃっかり生きたのでないかと思うのは、筆者だけだろうか?


時は1250年後の唐の時代、偉大な詩人「李白」がここ霊岩山の山頂にある「山頂花園」で詠ったのが有名な「蘇台覧古」である。「唯今惟有西江月曽照呉王宮裏人:西に流れる川を月が照らしている。かつて呉王宮殿の美女(西施)を照らした月である。そして今もこの山々を同じ月が照らしている」と、唐の時代から更に1250年が過ぎたが、この場所に立つと今も同じ風情を感じるのが不思議である。


時は移り、世界三大美人と言うと、クレオパトラ・小野小町・楊貴妃を上げる場合があるが、これは日本だけであろう。蛇足ながら芸能界で言えば、初代三人娘は「美空ひばり・江利チエミ・雪村いずみ」、2代目が「中尾ミエ・伊東ゆかり・園マリ」、3代目が「天地真理・小柳ルミ子・南沙織」であったと記憶する。中国四千年のなか、女性は百億人生まれたと言われる中の4人、その遭遇確率は0.4PPB(PPBは10億分の1)で、1億円宝くじにあう確率が一般に一千万分の一と言われから、四大美人に会うまでに、1億円宝くじが400回当たると言う計算になる。中国初訪問からはや25年だが、道理で西施に会わないのか?と納得した次第である。


参考:霊岩山寺の入館料、何と「一元」です。


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