新規登録
コラムニスト募集中
日経新聞
DMMコラム
蘇州たより
上海の街角で
JETRO
上海日本商工クラブ
在上海日本国総領事館
ラクト
上海人
香港リーダーズ
C.L.Mリーダーズ
経営者.マガジン読者の集い
2015稲盛和夫経営哲学上海報告会
中国ニュース
株式会社TOHOKI
人気ページランキング
  • 今週
  • 今月
  • 殿堂
  • JBSコラム Vol.3

  • 会計税務、人事労務、法務、健康、教育等、会社の進出から撤退までをワンストップで支援。

  • 上海リーグ法律事務所 コラム vol2

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座vol4

  • 知的財産権の取得・侵害対策、企業内不正対応を中心に、中国での企業活動をワンストップで支援。

  • JBSコラム Vol.3

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座vol4

  • 知的財産権の取得・侵害対策、企業内不正対応を中心に、中国での企業活動をワンストップで支援。

  • 上海リーグ法律事務所 コラム vol2

  • 会計税務、人事労務、法務、健康、教育等、会社の進出から撤退までをワンストップで支援。

  • “One Team, No Border” 会計税務を中心に企業のグローバル化を全力で支援しております。

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座 vol.8

  • 微博・微信を中心とする中国ソーシャルソリューションサービスをワンストップで提供しています。

  • 会計税務、人事労務、法務、健康、教育等、会社の進出から撤退までをワンストップで支援。

  • リスク管理領域を中心に日系企業の中国事業を支援させて頂きます。

除夜に響く中日友好の鐘声 【蘇州たより 工藤和直】vol.8 (読む時間:約2分半) 2015.01.04


1979年12月31日から36回も継続している中日友好活動を紹介したい。第36回「寒山寺新年听鐘声活動」が、年末12月31日蘇州寒山寺で開催された。除夜の鐘を聴く風習は昔からあったが、一人の日本人の提案から再開されたこの会は、当時電気すらなかったここ寒山寺で始まったのだ。その日本人とは藤尾昭(故人)、池田市中日友好会名誉会長・蘇州市名誉市民である。残念ながら35回目を聴くことなく2013年11月に86歳で逝去されたが、その強い意思は蘇州市政府を動かし今後も永遠に続く中日友好の架け橋となっている。


大阪府池田市と石川県金沢市は呉服(絹織物)の関係で蘇州市と友好姉妹都市である。その中で36年の長きに渡り途切れることなく続いた「寒山寺の除夜の鐘を聴く会」は、この数年何かとギクシャクする日中間政治問題を払拭する毎年の大イベントである。蘇州市政府主催イベントであるが、これが36年前の一日本人の提案で始まったという事を本当に誇らしく思う。


kudou08-03


この年末12月31日も例年と同じく、蘇州市人民政府石書紀・周市長・盛副市長ほか市政府幹部の方々、池田市からは倉田薫前市長(現在池田市中日友好協会会長)、故藤尾昭氏の奥様・ご子息、在上海領事館の皆様と蘇州日系企業代表などが集い、故人の遺業を回顧しながらこの1年を振り返り、来年以降も更なる中日友好が進展することを期待して、108回の除夜の鐘を本堂前に居る数千人の観衆(もちろん日本人ほか多くの海外の方々も含む)と一緒になってカウントダウンした。そして108回目には大きな歓声とともに新年が始まった。今年で36回目であるが、過去一度も風雨や大雪もなく開催されたと聞くに及び、神がかりと思うばかりである。境内に入れない観衆は数万人と報道された。


kudou08-04


寒山寺それは日本人が一番知る中国の名刹である。蘇州城(旧市街)の西にあたる閶門から運河沿いに2kmほど、京杭大運河に遭遇する楓橋鎮に在る。建立は南朝梁年間(502~519年)で、唐代高僧の寒山と拾得が天台山国清寺から来て、この寺の住職なったことから「寒山寺」と称された。1500年の間に五回、火事や戦火によって消失したが、現在の建物は清朝末に再建されたものである。寺には唐代詩人張継が船旅の途中、楓橋で詠った「楓橋夜泊」の石碑(詩碑)がある(参考:コラムVol.5、副島正臣と寒山寺)。


除夜の鐘は108回、連続して繰り返し叩かれる。それは煩悩の数とかいわれる。年が替わる12時の15分ほど前から1打目が始まり、最後の108回目は新年に叩かれる。その他、108の数字の謂れとしては、1年は12ヶ月、24節季そして72候を合わせて108となること、四苦八苦の数字は合計で4X9+8X9=108となるからだと諸説がある。


寒山寺の山門前にアーチ式の石橋がある。唐代に建立され清康煕45年(1706年)に重建された「江村橋」である。花崗岩からなる40m長さのアーチ式石橋であり、省級文化財でもある。下記の絵は筆者の母が昨年、同じく齢86歳で描いた油絵である、ご高覧あれ。この橋を渡り数多くの方々が寒山寺を訪れ、この橋の上で除夜の鐘を聴いたと思われる。


kudou08-05


故藤尾昭名誉会長は、ここ寒山寺境内にて静かに眠っている。「今夜の鐘声はどうでしたか?今年もこれからも、中日友好は続きますよ!」 2015年乙未元旦

 

コラムニストの過去の記事も読む