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蘇州にある四本の古木とレッドクリフとの関わり 【蘇州たより 工藤和直】vol.22 (読む時間:約4分) 2015.05.01


臨頓路と干将路が交差する辺りに蘇州第一中学がある。正門は公園路にあり、南が元和路になる。この辺りは清朝雍正二年(西暦1724年)、元和県が置かれた所になる。元和路から干将路にかけて当時の県衙や廊屋などの建物が現存する。この中に宋時代からの「藤の木」が一本ある。樹齢8百余年になろうと言う蘇州に現存する最古の樹木である。地面から斜めに伸びる幹には8百年の重みを感じる。春5月に紫に咲く藤は壮大である(写真1)。是非に訪問することを推薦したい。


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同じく、樹齢8百年になる「銀杏の木」が人民路45号府学(文廟)に存在する。文廟は碑刻博物館として古今東西随一の石碑「平江図」がある事で有名だが、庭の孔子像を見下ろすように銀杏の木が四方向から囲んでいる。大成殿向かって左にあるのが、この木である(写真2)。府学は創建980年になる。人民路工人文化宮のバス停を降りた所にある石の牌門から見て、左が明倫堂(範仲淹を祭る)、右が大成殿と成っている。その他、蘇州城内至る所に樹齢5百年を超える銀杏に出くわす事がある。ひとつは王洗馬巷春申君公祠前にある2本の銀杏である。春申君(紀元前238年没)は、中国戦国時代の楚の政治家である。また北塔寺近くの保険路(新隋里)にも樹齢540年になる銀杏の巨木がある。


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同じく、樹齢160年になる「梓樹」が同じく府学(文廟)に3本存在する。文廟玄関を入り、石造りの牌門があるが、その手前左右に存在する。蘇州城内街路に宋時代から普通にあったと思われるのが、「梓樹」である。十全街東呉飯店前河沿いに3本の梓樹がある(写真3)が、遅春の季節は最高である。梓樹は古い街角や運河沿いに多く見られるのが特徴である。十全街の北を東西に走る「十梓街」という街路がある。南宋時代の政治の中心地「平江府」に南面するメイン通路であるが、名前にある「梓」は現在1本も見つけられない。しかし、この石碑「平江図」に描かれている樹木は、間違いなく「梓樹」であろうと推定される。


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十民路が観前街と交わる辺りに察院場と言うバス停がある。明清時代に都察院機関所があった場所であり、当時の最高監察機関の長官が居た場所である。常熟や昆山を含む1州7県を管理した中央機関であった。この景徳路94号に2003年に重建された真新しい「城隍廟」がある。廟には蘇州十位名人を祀っている。十名の中には、白居易や範仲淹など蘇州刺史や知事経験者が多く祀られている廟である。この廟の北に雍煕寺があった。ここが三国時代呉の孫権を補佐した大都督「周瑜」の邸宅があった。赤壁の戦い(西暦208年)で魏の曹操を破った大将軍である。三国志演義では80万とも100万とも言われる曹操の大軍を相手に、僅か数万でしかない孫権・劉備軍が火計で破り、奇跡の大勝を収めた戦いである。北宋時代になると雍煕寺と改まれ、南宋時代は武状元「周虎」の邸宅になった。南宋時代は、景徳路は武状元坊と呼ばれ、雍煕寺巷付近は周将軍巷とか言われた。今でも当時の井戸が残っている。周虎(常熟人)は科挙の制度では文官でなく武官としてトップ合格した武人であるが、金が蘇州を侵略した時に、城を守った猛将でもあった。その後元代に火事で焼け、最近では1983年にも火災に会い、2003年に大きく改装された。


この邸宅に周瑜が自ら植えた「柏の樹木」があった。もし存在しておれば樹齢1800年になるが現存せず、2003年前に撮られた写真4から見ると、工場の建家の前に石碑と2本の当時を思い出される2本の若い柏の木があった。しかし城隍廟重建後にはこの石碑も無くなり、柏の木も現存していない。江南の美人姉妹、姉は呉王孫策(孫権の兄)に嫁いだ大喬であり、妹は周瑜に嫁いだ小喬である。2本の若い柏木に姉妹を重ねるのは少し無理があるかもしれない。


蘇州は2500年の歴史を誇る城郭都市であるが、1本1本の木々にも上海にない歴史の風格を感じる街並みが現存している。


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2008年劇場映画「赤壁:レッドクリフ」 監督:呉宇森、主演:トニーレオン(周瑜)、金城武(諸葛孔明)、林志玲(小喬)ほか


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