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米国の魅力が失われた? 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約3分)

  • 2014.07.18

    政治討論TVにうんざりしているあなたへ 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約3分半)

  • 2014.07.17

    僕たちはみなアジア人である 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約5分)

    • メディアには毎日、アジアの治安情勢に関する不穏な見出しが次から次へと登場している。今週末だけでも、“Abe Says Japan Ready to Counter China’s Power(アジアで日本のリーダーシップが期待されている=安倍首相)”(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)“Japan scrambles jets amid China dispute(日中関係が悪化する中で日本の戦闘機が緊急発進)”(フィナンシャル・タイムズ紙)“Tokyo’s incitement incurs dangerous cycle(日本政府の刺激が危険なサイクルを引き起こす)”(グローバル・タイムズ紙)といった例がある。
      
僕たちは、誰もが日々のドラマにはまり込むのではなく、頭を冷やして1歩後ろに下がる必要があると思う。僕自身がアジアの未来を思い描くときの出発点は、過去にかなり遡る。


      その出発点とは、美術史家の岡倉天心が1904年に著した『東洋の理想』の冒頭の1文である。
「アジアは1つ」と、彼が述べたのは有名だ。


      20131029_01


      
岡倉が生きた時代、アジアのほとんどは西洋列強の植民地と化していた。そのため、彼は2つの狙いの下でこの本を書いた。1つ目は、アジアが現時点で技術的 には遅れを取っているものの、偉大な文明を有しているということを西洋に対して証明すること。2つ目は、その文明に誇りを持つようアジア人に促すことである。


      アジアが独立し、経済的に繁栄している今、僕たちはアジアの団結という岡倉の理想に対するコミットメントを新たにする必要がある。


      まずは、アジアの現在の繁栄が協力の結果であるということを認識しなければならない。戦後数十年間の「雁行型経済発展」――日本が発展を牽引し、韓 国、香港、台湾、シンガポールがその直後に続き、さらに他のASEAN諸国が続く――は、付加価値の低い仕事が雁行構造の上から下へ流れていき、最終的に は全ての国が豊かになるという互恵的な「繁栄の連鎖」を生んだ。


      1978年に中国が経済を開放し始めたことで、アジア経済の拡大と相互依存化はさらに加速した。現在、アジアは世界全体のGDPの30%以上を占め、その割合は2050年までに50%を上回るものと見込まれている。


      もちろん、アジア経済の発展は常に順風満帆だったわけではない。アジアは、1990年代初期の日本のバブル経済崩壊、1997年のアジア通貨危機、2008年の「リーマンショック」を乗り越えなければならなかった。


      だが、そのような混乱があったにもかかわらず、アジアは繁栄と経済的な相互依存化の一途をたどってきた。AppleのiPhoneとiPadはまさ にその象徴だ。日本(東芝、シャープ、村田製作所など)と韓国(サムスン電子、LGエレクトロニクス)の高付加価値部品を詰め込んだ製品であり、台湾企業 (フォックスコン)によって中国で組み立てられているのだ。これほどまでにアジアが1つに統合されたものは存在しない。


      20131029_02


      
自由貿易協定(FTA)は、さらなる経済統合に向けた勢いを維持するための助けとなる。最初に生まれたASEANは、その後ASEANプラス1、 ASEANプラス3、ASEANプラス6へと拡大している(最後の協定によって、世界の人口の半数以上をカバーする世界最大の自由貿易地域が形成されるこ とになる)。日本と中国と韓国は、独自の三者間自由貿易協定の設立についても議論を進めている。一方、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はアジアの一 部の国を、太平洋の向こう側に位置するカナダ、米国、メキシコ、ペルー、チリと結び付けることになる。


      僕は起業家として、イニシアチブが入り乱れたこの状況を歓迎している。なぜか。それは、市場を開放するのは常に良いことだと信じているからだ。自由 貿易地域が広がれば広がるほど、僕たちが生み出すものの質が向上するだろう。複数のFTA間での競争は、個々の行き詰まりを打開し、プロセス全体の進行を 促進するための助けになるはずだ。


      アジアの貿易関係が時とともに進化しているのは明らかである。経済統合の勢いは止まりそうにない。しかし残念ながら、外交分野の状況は全く異なっている。外交分野では、不穏な日中・日韓関係が未だに過去に縛られたままなのだ。


      この点について、僕たちは個人として何ができるのだろうか。


      僕は、1人ひとりが草の根レベルで理解を深めることが重要だと考えている。ここで肝心なのは、半ばタブー視されている扱いにくいテーマに触れること に尻込みしないことだ。例えば僕は、中国の友人との間で、物議を醸している尖閣諸島(現在の日中間の軋轢の主な原因)や日本の政治家による靖国参拝の問題 を話題にする。同様に、韓国の友人に会ったときは、日韓の難しい歴史、とりわけ「従軍慰安婦」問題全体を話題として持ち出すことをためらわない。


      こうしたデリケートな問題について議論すると、逆説的な結果が生じる。互いの視点を理解し尊重するようになるため、相手との距離が縮まるのだ。


      海外留学を経験したアジア人ならば誰もが気付くのは、アジア人は自然にアジア人同士でまとまる傾向がある。アジア人同士でいると落ち着き、すぐに仲良くなるのである。


      アジアの人々は今こそ、アジア人としての自覚を積極的に持つべきである。自分を1つの国だけに属する存在と見なすことは、進歩の大きな妨げとなる。愛国心が徐々に国粋主義へ、歴史がプロパガンダへと変化することで、衝突が生じ、協働は二の次になってしまうからだ。


      僕は職業人と個人のレベルで、「1つのアジア」という岡倉のビジョンの実現を促進するために自分ができることをしている。例えば、21年前に僕が設 立したビジネス・スクールのグロービスでは、中国や韓国から学生・教職員を迎えている。上海オフィスについては言うまでもない。最近ソウルで開催された世 界知識フォーラムなどの公開フォーラムでは、ビジネス面、文化面、社会面での交流を通じてアジアが1つにまとまるべきだという自分の理念について積極的に 説明している。


      そして僕が今日、LinkedInのバーチャルフォーラムに寄稿していることもその一環だ。


      地域の緊張によって、メディアには派手な見出しが躍っているかもしれない。だが、政治家たちが膠着状態から抜け出せずにいる間にも、アジアを1つにまとめ、アジアがばらばらになるのを防ぐために、僕たち1人ひとりは草の根レベルで最善を尽くすことができる。
だから僕はこう言うのだ。今や僕たちはみなアジア人である、と。


      (Photo: © TENSHIN MEMORIAL MUSEUM OF ART, IBARAKI)


      
※この記事は、2013年10月28日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2014年6月5日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

    2014.07.16

    神社、寺、教会、モスク 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約3分)

  • 2014.07.15

    クールジャパンが熱い! 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約4分)

    • 先頃のベネチア国際映画祭では、日本アニメの巨匠・宮崎駿氏 が引退を表明したことが非常に大きな話題となった。宮崎氏は、『となりのトトロ』や『もののけ姫』など、日本屈指の人気アニメ映画を何作も生み出してい る。彼が監督したアカデミー賞受賞作『千と千尋の神隠し』は日本において2002年、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作『タイタニック』をもしのぐ 興行成績を上げた。僕自身、宮崎氏の人気には太鼓判を押すことができる。5人いる息子の全員が、彼の作品の大ファンなのだ。

      もう1つ、僕が注目してきたことがある。それは、僕が経営するビジネス・スクールであるグロービスのMBAプログラムで学ぶ外国人の中には、『ドラゴン ボール』や『ポケットモンスター』のようなマンガやアニメをきっかけに日本に興味を持った学生がかなり存在するということだ。


      いずれにしても、宮崎氏にまつわるノスタルジックな思いにふけるうちに、僕は日本政府の「クールジャパン戦略」について考え始めた。「クールジャパン戦略」とは、マンガやアニメのようなクリエイティブ産業を日本経済の中心に据えることを目指すイニシアチブである。
      
日本のコンテンツに対する世界的な需要は大きく、なおかつ成長を続けているが、問題が1つ存在する。それは、そうしたコンテンツの中には、零細企業で作ら れているため海外市場に浸透できないものがあるということである。日本政府が手を差し伸べるべきところは、まさにそういった領域だ。間に入ってプロモー ション・イベントを企画し、現地のパートナーを発掘し、産業コンソーシアムを結成するのである。日本政府は2012年7月、「クールジャパン戦略」を発 表。それに続いて2013年6月には、5億ドルの「クールジャパンファンド」を発表した。その目標は、6分野――クリエイティブ・コンテンツだけでなく、 ファッション、地域産品、食、観光、すまいの分野――の輸出を促進することである。

      「クールジャパン」というコンセプトは実のところ、2002年に発表された“Japan’s Gross National Cool(日本の国民総カッコよさ)”と題する記事にまでさかのぼる。この記事においてジャーナリストのダグラス・マッグレイ氏は、日本が20世紀の経済超大国から21世紀の文化超大国へと進化を遂げたと論じている。


      実は僕は、話題となっていた「クールジャパン」を、国の政策と5億ドルのファンドに転換させるのに一役買った。どのようにしてかと言うと、2010 年のG1グローバル・カンファレンスでパネル・ディスカッションを開催することにより、日本のクリエイティブ産業を海外へ売り込むための包括的な国家戦略 を策定すべきだと初めて提案したのである。
      
僕は今も「クールジャパン」の可能性を探り続けている。今年のG1グローバルでは、Tokyo Otaku Modeの共同創業者である小高奈皇光氏もゲスト・スピーカーに迎えた。同社は、「オタク」コンテンツを世界に発信するウェブ企業だ(念のため説明すると、「オタク」とは日本のアニメ、マンガ、ゲーム、コスプレ、イラスト等の熱烈なマニアのことである)。


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      自身のウェブサイトについての小高氏の売り文句はシンプルである。それは、「『オタク』にとっての東京は、ファッション産業にとってのミラノやパリ と同じ」というものだ。現地の日本人ジャーナリストと翻訳者のネットワークのおかげで、Tokyo Otaku Modeは最新の「オタク」関連ニュースを英語で日々発信することに成功している。
      
Tokyo Otaku Modeは2011年3月、フェイスブック上に立ち上げた。そのフェイスブック・ページは現時点で1,300万人以上のファンを獲得し、フェイスブック全体で第5位のファン数を誇る。そして、そのファンの99%以上は日本国外の居住者である。この事実は、日本文化の世界的な人気を裏付けるものだ。
      
小高氏と同様に、僕も日本の「オタク」文化、ならびにクリエイティブ作品全般が持つビジネスとしての可能性を信じている。日本のクリエイターたちは、人々 を惹き付けてやまない優れたコンテンツを次から次へと生み出している。そうしたコンテンツが叩き出す数字は尋常ではない。最近のヒット作で、終末後の世界 を描いたSFマンガ『進撃の巨人』の日本における販売部数は、2009年からの累計で2,300万部を超えている。海賊物のコメディ連載マンガ『ワンピー ス』に至っては、日本において1997年から累計2億9,000万部以上を売り上げ、マンガ史上最高の人気作となっている。これは、日本人1人当たり約3 部の『ワンピース』を購入している計算になる。驚くべき数字だ。
      ある連載マンガがいったん紙の上でヒットすると、その作品はたちまちエコシステム全体に展開される。つまり、その作品を元に、連続アニメや実写映画、テレビゲーム、トレーディングカード、アクションフィギュアが作られるのである。これは莫大な利益を生む。


      クールジャパンは観光客や留学生も引き寄せる。韓国・中国との関係が悪化しているにもかかわらず、日本を訪れる外国人の数は過去最高の水準を記録しているのだ。
      公共部門による支援と、民間部門のクリエイターや起業家による努力の甲斐あって、クールジャパンは一大ビジネスに成長した。今後、2020年東京オリンピック・パラリンピックの追い風を受けて、クールジャパン熱はさらに高まるはずである。

      (Cover Photo: © Tokyo Otaku Mode)


      
※この記事は、2013年10月1日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2014年6月2日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

    2014.07.14

    MBAプログラムでサムライ・スピリットを学ぶ 【グロービス経営大学院 学長 堀 義人】 (読む時間:約4分)

    • 僕がハーバード・ビジネス・スクールを卒業したのは、2001年のエンロン事件や、2008年のリーマン・ブラザーズの破綻よりもはるか以前、1991年のことである。当然ながら僕は、価値観やビジョン、志よりも、スキルと学術的知識を大幅に重視した教育を受けた。


      時を経てわかったのは、ハーバードの優先順位が逆だったということだ。30年以上ビジネスに携わってきた僕の経験上、人格や哲学、起業家精神のような「目に見えないもの」のほうが、スキルセットや知識のような「目に見えるもの」よりも常に重要である。


      だからこそ僕は、1992年に日本でビジネス・スクールを立ち上げたとき、学生が自分自身の価値観について深く考え、自分の志を見きわめるための助けになるような講座を作った。


      その講座では、「企業家リーダーシップ」という名前を冠するにもかかわらず、ビジネス・リーダーを1人しか取り上げていない。そのビジネス・リーダーとは、家電大手パナソニックの創業者である松下幸之助(1894~1989年)だ。


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      リーダーシップに関して特に刺激を与えてくれるものは、ビジネス以外からのほうが多い。南極探検家のアーネスト・シャクルトンが1914年の探検旅行で、全隊員を無事に帰還させることに成功したというエピソードは、危機的状況におけるリーダーシップについて記憶に残る教訓を与えてくれる。彼の探検隊 は船を失い、何カ月も氷盤の上をさまよった末に、荒れ狂う海を救命ボートで数百キロも移動した。


      ネルソン・マンデラの人生は、動乱期におけるリーダーシップについて学ぶことのできる優れた教材だ。特に、南アフリカで1995年ラグビーワールド カップが開催された際のエピソードからは学ぶところが大きい。彼は、白人選手だけで構成された自国のラグビーチームを、人種にかかわらず国民全員で応援さ せることで、アパルトヘイト後の南アフリカにおける国民の連帯感の向上を促した。


      「企業家リーダーシップ」の講座では、価値観や哲学などに関係する日本人の精神について探究する時間も設けている。ここでは、1905年に出版された新渡戸稲造の『武士道』が主要テキストである。
      
稲造によると、「武士道」は4つの主な源流から生じた。その源流とは、仏教(「運命を穏やかに受け入れる心」を教える)、神道(忠誠心・愛国心・自己認識を教える)、儒教(上下関係を重んじることを教える)、陽明学(「知行合一」を教える)である。 その結果、義、勇、仁、礼、誠、克己という6つの「一般的特性」を備えた民族が生まれたというのが彼の主張である。


      サムライの教育は「人格形成」を主眼としていた。つまり、カネ自体は善ではなく、誰もが自分以外の社会に対して義務を負っているということを教えたのである。


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      グロービスでは、経営大学院の学生が自身の志や使命を定義するための助けとなるように、「志」の概念についても教えている。「士」と「心」という漢字を組み合せて書く「志」には、「願望」という意味もあるが、武士道的には「個人的ビジョン」を意味する。
より高潔で利他的なアプローチを取るというこの考え方は、グロービスの外国人学生たちにも非常に好評だ。「『志』の概念からどのような影響を受けたか」と いう僕の質問に対して、2013年に卒業したばかりのメキシコ人学生、ホセ・ミゲル・エレーラ氏がどう答えたか紹介しよう。


      僕は初めMBAと言えば、出世の階段を上ったり、起業家として成功したりするという考え方を連想していました。どちらの場合も、裕福になって経済的自由を実現し、個人的な財産を残すことがゴールです。
      
「志」について学んだおかげで、MBAの概念を定義し直すことができました。MBAを取得するということは、経済的な成功に向けた戦略を策定するための ツールやネットワークを利用できるようになることだけを意味するのではありません。自分のあらゆるゴールや願望に対し、より大きな目的を定義する機会なのです。
      
「志」の概念のおかげで、自分個人の中核的な価値観を再発見することもできました。経済的自由は第一歩に過ぎないということを思い出すことができたのです。大きな願望には、大きなインスピレーションと志が必要とされます。志には、何を手に入れるかだけでなく、どのように恩返しするかも関わってきます。社会を実際に良い方向へ変化させることができるほどの成功を収めるためにはどうすればいいのかが関わってくるのです。


      グロービスがMBAプログラムを開設して以来、この講座を実施し続けてきたことを僕は誇りに思っている。


      僕自身は、自分の人生における志(個人的ビジョン)が何であるのか自覚していれば、多大なエネルギーが内側から湧いてくるものだと思っている。つまり、志を追求していれば、いかなる困難に直面しようとも、それを乗り越えられるだけのエネルギーで対処できるということだ。


      このような信念のもとで、僕はアジアでNo.1のビジネス・スクールを創出することを追求している。日本が大震災と津波に対処するに当たって困難に 直面した際、グロービスの卒業生や学生が行動を起こさずにいられなかったのも、志に関する教育の成果である。そうした行動の一例については、岩佐大輝氏に 関する前回の記事で紹介している。


      グロービスの卒業生は誰もが他人の人生ではなく、自分自身の人生を歩んでいる。


      「サムライにとっては、卑劣なふるまいや不正な企てほど忌むべきものはない」と、稲造は古風な英語で記している。では、現代のサムライにとってのモットーを挙げるとすれば何だろうか。グロービスの教育方針は、次のことを目指して設定されている。


      それは、社会の創造と変革を担う志士を育成することである。


      「武士道」と「志」をMBAプログラムの中核に据えるというのは、一見すると奇妙なことかもしれない。だが、リーダーシップとは、ビジョン、使命、価値観、人格、精神が全てである。


      世界にとっては、グロービスのような他に全く類を見ないビジネス・スクールが存在するのも好ましいことなのではないだろうか。


      (Cover photo: Inazo Nitobe: “Memories for 80 years, Bakumatsu, Meiji, Taisho”)


      
※この記事は、2013年9月9日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。


      ※この記事は2014年5月29日、堀義人ブログ「起業家の風景」で公開されたものを転載しております。

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